授業の主題
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金融工学とは、投資や市場取引、リスクヘッジなどにおける意思決定の諸問題に対し、工学的な手法を用いて解決を試みる学問分野である。元々は金融市場で発展してきた技術であるが、近年では、一般的なビジネスのリスク管理や最適な投資判断にも利用され始めている。本講義では、金融工学の基本的な考え方を理解するために、ポートフォリオ選択、資産価格モデル、オプション価格などに関する基礎的な理論を学ぶ。その後、市場予測モデル、リアルオプション分析、天候デリバティブなどの比較的新しい手法を取り上げ、様々なビジネスの意思決定に応用できる実践的なリスク管理手法を学修する。
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学修目標(到達目標)
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金融工学における様々な理論や意思決定フレームワークについて、データの分析・可視化などの演習を通じて直感的に理解することができる。これにより、金融市場や一般的なビジネスにおけるリスク管理の方法論とその意義について考えを深めることができる。
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授業概要
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第1回:イントロダクション
第2回:ファイナンス理論の復習と応用①:ポートフォリオ選択理論
第3回:ファイナンス理論の復習と応用②:資産価格モデル
第4回:ランダムウォークとオプション価格
第5回:時系列分析と市場予測:データ分析演習
第6回:リアルオプション分析:エクセルを用いたシミュレーション演習
第7回:デリバティブの基礎と応用:天候デリバティブ
第8回:まとめと試験
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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出席態度(40%)及び期末試験(60%)により評価する。
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ルーブリック
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【授業別ルーブリック】
評価項目 | 評価基準 |
模範的 | 標準 | 要改善 |
金融工学の基礎理論の理解(期末試験) | 金融工学の各種基礎理論について概念や用語を理解するとともに、具体的な計算や深い分析的考察ができる。 | 金融工学の各種基礎理論について概念や用語を理解し、一定の分析や考察ができる。 | 金融工学の基礎理論について全く理解していない。 |
金融工学の応用的手法の理解(期末試験) | 金融工学の応用的な手法について、独自の視点に基づく考察ができる。 | 金融工学の応用的な手法について、分析的思考法をある程度身につけている。 | 金融工学の応用的な手法における思考法が全く身についていない。 |
その他(出席、授業への積極的参加等) | すべての授業に出席し、発言や質問を通して授業への積極的参加姿勢が見られる。 | 1,2回程度の欠席が見られるが、授業内容を理解しようとする姿勢が見られる。 | 授業の半分以上を欠席し、理解不足を補おうとする姿勢も見られない。 |
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する指示
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★1.オンデマンド教材(授業内容の全体)
事前にアップロードするスライド資料(オンデマンド教材)について、簡単に目を通しておくこと。(目安:1時間)
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予習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の全体)
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復習に関する指示
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★1.オンデマンド教材(授業内容の全体)
授業で扱ったスライド資料(オンデマンド教材)を用いるなどして、授業内容を復習すること。(目安:2時間半)
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復習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の全体)
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教科書・参考書
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参考書
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978-4478210321
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野口悠紀雄, 藤井眞理子著
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ダイヤモンド社
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2000
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978-0471499220
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Mary Jackson and Mike Staunton
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Wiley
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2001
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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講義中もしくは講義直後に質問することが望ましいが、電子メールでも受け付ける。
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履修条件
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「ファイナンス基礎」または「ファイナンス概論」、若しくはその他のファイナンス関連の基礎的科目を履修済みであること(「ファイナンス基礎」または「ファイナンス概論」との同時履修は不可)。
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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ファイナンスの基礎知識を身につけていることを前提として、応用的かつ実践的な授業を行う。エクセルのインストールされたノートPCを持参すること。
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特記事項
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派遣留学中の学生についてオンライン対応 否
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