タイトル

科目名[英文名] 医療統計学[Fundamentals of Biostatistics] 
担当教員[ローマ字表記] 岡本 博之[OKAMOTO, Hiroyuki], 川嶋 広貴[KAWASHIMA, Hiroki] 
科目ナンバー RADI3154A  科目ナンバリングとは
時間割番号 45240  科目区分 ----- 
講義形態 講義  開講学域等 医薬保健学域 
適正人数 特になし  開講学期 Q1,Q2 
曜日・時限 水1  単位数 2単位 
授業形態 対面のみ  60単位上限 対象外 
対象学生 ----- 
キーワード オンデマンド教材併用、推定と検定、分散分析、 多重比較、実験誤差 
講義室情報 保健学類4号館 4102講義室(対面と遠隔(オンデマンド)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
医療技術者・研究者にとって統計学とは、得られたデータの中から隠れた法則性を見出す重要な手法である。また、重要な判断を行う際、より確からしい判断を選ぶ際の基準となるべき手法でもある。このようなことを行うべき立場に有る者にとって、身につけるべきもっとも重要な方法であるといえる。本科目では将来の研究に必要な統計学の基礎を講義する。また、実験を行う者にとっては必須の知識である、データの誤差を考慮した数値計算の方法についても講義する予定である。
 
学修目標(到達目標)
平均値や分散等の基礎的な統計量の求め方から出発し、それらを用いて如何に統計的に物事の判断を下すのか、その手法が理解できる。
 
授業概要
医療者にとって、最低限知っていてほしい統計学の基礎についての講義と演習を行う。
主な内容は以下の通りである。
1:母集団と標本について学ぶ
2:基本的な統計量について学ぶ
3:確率と確率分布関数について学ぶ
4:検定と分布関数について学ぶ
5:検定と推定の基本的考え方について学ぶ
6:中心極限定理について学ぶ
7:平均値の検定について学ぶ(1)
8:平均値の検定について学ぶ(2)
9:一元配置分散分析と多重比較
10:二元配置分散分析
11:パソコンを使った解析の実習を行う(1)
12:パソコンを使った解析の実習を行う(2)
13:実験誤差とは何かについて学ぶ
14:誤差の伝播について学ぶ
15:演習問題の解説
16:試験
授業に必要な資料を事前に配布するので、内容を一読し予習を行って欲しい。
使用するテキストには実習用のCD-ROMが付属している。授業の後には、当日の内容をテキストとCD-ROMを使って復習してほしい。
 
評価方法と割合
評価方法
標準評価方法/
課題と期末試験により評価を行う。
講義中に不真面目な態度をとる学生に対しては、他の学生の迷惑になるので受講を認めないか、評価を下げることも有ります。他の人の学ぶ環境を尊重しましょう。
 
評価の割合
学期末試験90%
課題10%
(実習に参加しないと期末試験が受けられないので注意してください。)
 
ルーブリック
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
SABCF
(10点)統計学で使用する用語について統計学の用語と意味が十分理解できており、他者に説明ができる統計学の用語と意味が理解できている統計学の用語と意味をある程度理解している統計学の用語と意味をあまり理解できていない統計学の用語と意味を全く理解できていない
(10点)統計学の基礎的思考法について統計学の思考方法を十分理解しており、実際の統計処理に応用できる統計学の思考方法を理解しており、実際の統計処理に応用できる統計学の思考方法をある程度理解しており、実際の統計処理に対応できる統計学の思考方法をあまり理解しておらず、実際の統計処理に部分的にしか対応できない統計学の思考方法を全く理解しておらず、実際の統計処理にも対応できない
(15点)統計学で使用する確率分布について確率分布の意味やその使用方法が十分理解できており、実際の統計処理に応用できる確率分布の意味やその使用方法が理解できており、実際の統計処理に応用できる確率分布の意味やその使用方法がある程度理解できており、実際の統計処理に対応できる確率分布の意味やその使用方法があまり理解できておらず、実際の統計処理に部分的にしか対応できない確率分布の意味やその使用方法が全く理解できておらず、実際の統計処理にも対応できない
(15点)平均値の検定について平均値の検定について、その手法や意味も十分理解しており、任意のデータに応用できる平均値の検定について、その手法や意味を理解しており、任意のデータに応用できる平均値の検定について、その手法を理解しており、任意のデータに応用できる平均値の検定について、理解が不十分であるが、特定のデータには応用できる平均値の検定について理解しておらす、データに応用できない
(15点)分散分析法について分散分析法について、その手法や意味も十分理解しており、任意のデータに応用できる分散分析法について、その手法や意味を理解しており、任意のデータに応用できる分散分析法について、その手法を理解しており、任意のデータに応用できる分散分析法について、理解が不十分であるが、特定のデータには応用できる分散分析法について理解しておらす、データに応用できない
(15点)多重比較について多重比較法について、その手法や意味も十分理解しており、任意のデータに応用できる多重比較法について、その手法や意味を理解しており、任意のデータに応用できる多重比較法について、その手法を理解しており、任意のデータに応用できる多重比較法について、理解が不十分であるが、特定のデータには応用できる多重比較法について理解しておらす、データに応用できない
(20点)実験誤差とその伝播について実験の誤差とその伝播の考え方や計算方の原理が十分理解できており、実際に計算ができる実験の誤差とその伝播の考え方や計算方の原理が理解できており、実際に計算ができる実験の誤差とその伝播の考え方や計算方の原理がある程度理解できており、計算に対応できる実験の誤差とその伝播の考え方や計算方の原理があまり理解できておらず、部分的にしか計算ができない実験の誤差とその伝播の考え方や計算方の原理が全く理解できておらず、計算ができない
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
アカンサスポータルにUPする講義資料をダウンロードして、事前に目を通してください。
 
予習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
 
復習に関する指示
講義中に完成した講義資料を基に、毎回復習を行ってほしい。使用するテキストには実習用のCD-ROMが付属しているので復習に利用してほしい。
 
復習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
 
教科書・参考書
教科書
教科書 書名 ISBN
978-4757800212
著者名
井上克己, 岡本博之, 城戸照彦著
出版社
医学出版
出版年
2008
 
教科書・参考書補足
テキストと資料を併用する
テキスト:井上・岡本・城戸 医療統計学の基礎 医学出版
資  料:毎回の講義前にアカンサスポータルへUPするので、ダウンロードし印刷して持参されたい
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
質問はアカンサスポータルを使って予め連絡されたい。双方に適切な日時を指示する。
 
履修条件
統計学を理解するための、高校数学レベルの基礎が有ることが望ましい。
 
適正人数
特になし
 
その他履修上の注意事項や学習上の助言
統計学を理解するためには、ある程度の数学的基礎が必要である。必要とされるレベルは高校数学程度であるが、基礎が不足すると思われる人は予め相談されたい。受講までに学んでおくべき内容等をアドバイスする。
 
特記事項
カリキュラムの中の位置づけ
本科目では各種実習データのまとめや、卒業研究等を行うにあたって、最低限必要な、データの統計的処理方法を学ぶ。
 

ページの先頭へ