タイトル

科目名[英文名] 地域アセスメント技術演習[Community Assessment: Laboratory Practice] 
担当教員[ローマ字表記] 岡本 理惠[OKAMOTO, Rie], 髙橋 裕太朗[TAKAHASHI, Yutaro], 池内 里美[IKEUCHI, Satomi] 
科目ナンバー NURS3583B  科目ナンバリングとは
時間割番号 45144  科目区分 ----- 
講義形態 演習  開講学域等 医薬保健学域 
適正人数 -----  開講学期 Q1 
曜日・時限 集中  単位数 1単位 
授業形態 対面のみ  60単位上限 対象外 
対象学生 ----- 
キーワード ----- 
講義室情報 (対面と遠隔(オンデマンド)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
地域アセスメントに必要な情報収集、データの読み取り、加工の一連の流れを体験し、複合的なデータから地域の健康課題の概観を読み取る技術を習得する。
専門職が互いの専門性を理解しながら課題解決のために協働することの重要性を理解する。またそのスキルを身につける。
 
学修目標(到達目標)
・地域看護活動における地域アセスメントの意義と必要性を理解できる。
・健康に関する地域の既存データ(ビックデータ)の収集方法と読み取り方、適切な提示の仕方について理解する。
・収集したデータをアセスメントし、地域の健康課題の概観とその対策の一連の過程を体験することで、地域アセスメントの基本的技術について習得する。
・他者や他の専門を持つ学生との共同がスムーズに出来るスキルを習得する。

 
授業概要
・3-4人が1グループ(ホームグループ)となり、指定された自治体の地域アセスメントを実施する。
1)以下の単元についてデータの読み取り、図表化、アセスメントを行う。
①死因と疾病、QOLに関する統計
②母子保健と成人保健に関する統計
③地理的特徴、社会資源
④人口動態
2)ジグソーグループワーク(JGW)で他グループの学生への説明と討議を行う。
3)JGWの結果をもとにホームグループでアセスメントの修正を行う。
4)上記の①-④のアセスメントを基にグループごとに、さらに明確化したい課題を決定する。
5)課題の背景にある構造を明らかにし、課題に対する対策を検討する。
6)演習中に調べきれなかったが、さらに検討する必要がある項目についても明らかにする。
7)指定自治体の「地域アセスメントのまとめ」を行い、各自治体の「健康課題とその対策」をジグソーグループで発表する。

 
評価方法と割合
評価方法
次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
 
評価の割合
授業には、3分の2以上の出席を必要とする。
 
ルーブリック
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
SABC
既存データの収集 【10点満点】提示した指標に加え、医療・保健・福祉に関する指標を加え、さらに独自に指標を追加した。さらに、2次医療圏など広域的に社会資源も把握している(10点)提示した指標に加え、医療・保健・福祉に関する新たな指標を追加し、2次医療圏など広域的に社会資源も把握している(8点)提示した主要指標と関連指標のみ(6点)提示した主要指標のみ(4点)
JSTATMAPやRESASなど、GIS(地理情報システム)の活用 【10点満点】JSTATMapなどのシステムを活用し、2次医療圏など広域的に社会資源を把握するために、隣接する自治体も含めたデータを可視化し、適切な考察がされている(10点)JSTATMapなどのシステムを活用し、担当自治体に関するデータを可視化した(8点)RESASなどのシステムで作成される既存の図表を活用した(6点)自治体が作成した計画に記載のある図表をスクリーンショットしたのみであり、GISの活用をしていない(0点)
既存データに対するアセスメント(健康課題抽出のための根拠に対する推察) 【10点満点】データの読み取りをした上で、健康課題に関連する理論的かつ多角的なアセスメントがされている(10点)データの読み取りをした上で、健康課題に関連する理論的なアセスメントがされている(8点)データの読み取りをした上で、健康課題に関連する簡単なアセスメントがされている(6点)データの読み取り(○○の数値が高い等)に留まっている(4点)
健康課題の抽出(オリジナリティ) 【10点満点】地域の現状に沿った健康課題であり、根拠が説明された斬新な提案である(10点)地域の現状に沿った健康課題が提案されている(8点)全国の自治体に共通する、少子高齢化などの問題に関連した健康課題が提案されている(6点)地域の現状に一致しない健康課題が抽出されている(4点)
健康課題への対策(提案) 【10点満点】地域性を考慮した対策が提案されており、現状の対策を批判的吟味をした上で実現可能性について根拠となる資料を提示した上で考察されている(EBPM(Evidence-based Policy Making、エビデンスに基づく政策立案))(10点)地域性を考慮した対策が提案されているが、現状の対策への批判的吟味、実現可能性についての考察が十分にされていない(8点)他自治体の取組みや文献などを参考に対策が提案されているが、地域性を考慮していない(6点)地域性を考慮していない、または、自治体が既に行っている対策が提案されている(4点)
論理的整合性 【10点満点】「既存データの収集」、「既存データに対するアセスメント」、「健康課題の抽出」、「健康課題への対策」のそれぞれで述べている内容が、全体として内容に論理的一貫性がある。(10点)「既存データの収集」、「既存データに対するアセスメント」、「健康課題の抽出」、「健康課題への対策」のそれぞれで述べている内容に、相互に関連しているが内容に一部矛盾がある(8点)「既存データの収集」、「既存データに対するアセスメント」、「健康課題の抽出」、「健康課題への対策」のそれぞれで述べている内容が、相互に関連しているが内容に矛盾点が多い(6点)「既存データの収集」、「既存データに対するアセスメント」、「健康課題の抽出」、「健康課題への対策」のそれぞれで述べている内容が相互に関連が乏しい(4点)
スライドの見やすさ・分かりやすさ【10点満点】①図表などの数値の単位、引用元の記載など、最低限のルールが守られている ②グラフや表の種別の選択が適切である ③図表が他者に分かるよう工夫されている ④図表の読み取り・アセスメントが他者に分かるよう示されている ⑤発表スライドで説明しきれなかった点について、スライドが用意されている 上記5つ、全て達成できている(10点)①図表などの数値の単位、引用元の記載など、最低限のルールが守られている ②グラフや表の種別の選択が適切である ③図表が他者に分かるよう工夫されている ④図表の読み取り・アセスメントが他者に分かるよう示されている ⑤発表スライドで説明しきれなかった点について、スライドが用意されている 上記5つのうち、4つ達成できている(8点)①図表などの数値の単位、引用元の記載など、最低限のルールが守られている ②グラフや表の種別の選択が適切である ③図表が他者に分かるよう工夫されている ④図表の読み取り・アセスメントが他者に分かるよう示されている ⑤発表スライドで説明しきれなかった点について、スライドが用意されている 上記5つのうち、3つ達成できている(6点)①図表などの数値の単位、引用元の記載など、最低限のルールが守られている ②グラフや表の種別の選択が適切である ③図表が他者に分かるよう工夫されている ④図表の読み取り・アセスメントが他者に分かるよう示されている ⑤発表スライドで説明しきれなかった点について、スライドが用意されている 上記5つのうち、2つ以下の達成に留まっている(4点)
チームとして関わる力【10点満点】「協働的能力」①チーム活動に意欲的に参加することができる②チームメンバーが集めた情報をメンバーと共有することができる③チーム活動を通して、自分と他者の価値観の違いに気づくことができる「提言力」④自分の考えを分かりやすく伝えることができる⑤自分の体験、考えを振り返り言語化できる⑥課題解決に向けて具体的な方法をチーム全体で検討することができる⑦自分の意見を述べることができる「組織形成力」⑧他者の考えを引き出す関りができる⑨チームが形成されていくプロセスを自分で振り返ることができる⑩他者の気持ちをくみ取ることができる 上記10個のうち全て達成できている(10点) 9つ達成できている(9点) 「協働的能力」①チーム活動に意欲的に参加することができる②チームメンバーが集めた情報をメンバーと共有することができる③チーム活動を通して、自分と他者の価値観の違いに気づくことができる「提言力」④自分の考えを分かりやすく伝えることができる⑤自分の体験、考えを振り返り言語化できる⑥課題解決に向けて具体的な方法をチーム全体で検討することができる⑦自分の意見を述べることができる「組織形成力」⑧他者の考えを引き出す関りができる⑨チームが形成されていくプロセスを自分で振り返ることができる⑩他者の気持ちをくみ取ることができる 上記10個のうち、8つ達成できている(8点) 7つ達成できている(7点)「協働的能力」①チーム活動に意欲的に参加することができる②チームメンバーが集めた情報をメンバーと共有することができる③チーム活動を通して、自分と他者の価値観の違いに気づくことができる「提言力」④自分の考えを分かりやすく伝えることができる⑤自分の体験、考えを振り返り言語化できる⑥課題解決に向けて具体的な方法をチーム全体で検討することができる⑦自分の意見を述べることができる「組織形成力」⑧他者の考えを引き出す関りができる⑨チームが形成されていくプロセスを自分で振り返ることができる⑩他者の気持ちをくみ取ることができる 上記10個のうち、6つ達成できている(6点) 5つ達成できている(5点)「協働的能力」①チーム活動に意欲的に参加することができる②チームメンバーが集めた情報をメンバーと共有することができる③チーム活動を通して、自分と他者の価値観の違いに気づくことができる「提言力」④自分の考えを分かりやすく伝えることができる⑤自分の体験、考えを振り返り言語化できる⑥課題解決に向けて具体的な方法をチーム全体で検討することができる⑦自分の意見を述べることができる「組織形成力」⑧他者の考えを引き出す関りができる⑨チームが形成されていくプロセスを自分で振り返ることができる⑩他者の気持ちをくみ取ることができる 上記10個のうち、4つ達成できている(4点) 3つ達成できている(3点)
 
ルーブリック備考
グループ成果物80点(ルーブリック参照)
個人レポート20点
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
・動画で説明されたデータをダウンロードしておくこと
演習を行う前に、各自が図表を作成しておくことが望ましい。
 
予習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
 
復習に関する指示
統計ツールの使用方法について復習を十分に行うこと
 
復習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
 
教科書・参考書
特になし
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
岡本:在室時は対応します(4号館3階4310号室)質問はメールでも可(nrie@staff.kanazawa-u.ac.jp)
高橋:在室時は対応します(1号館5階1505号室)質問はメールでも可(y-takahashi@staff.kanazawa-u.ac.jp)
池内:在室時は対応します(1号館5階1506号室)質問はメールでも可(sikeuchi@staff.kanazawa-u.ac.jp)
 
履修条件
特になし
 
特記事項
特になし

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