タイトル

科目名[英文名] 循環器内科学臨床実習[Core Clerkship(Internal Medicine/Cardiology)] 
担当教員[ローマ字表記] 高村 雅之[TAKAMURA, Masayuki] 
科目ナンバー -----  科目ナンバリングとは
時間割番号 41187  科目区分 ----- 
講義形態 実習  開講学域等 医薬保健学域 
適正人数 120  開講学期 Q3,Q4 
曜日・時限 集中  単位数 2単位 
授業形態 対面のみ  60単位上限 対象外 
対象学生 ----- 
キーワード 循環器、冠動脈疾患、不整脈、心不全、遺伝統計学、検査医学、 【ハイブリッド型(一部対面授業,オンデマンド授業,双方向型Web授業を併用する場合有り)】 ※詳細は,メッセージ等で随時指示するので確認すること。 
講義室情報 (対面と遠隔(オンデマンドと双方向)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 開講学期,開講時限等は時間割表等で確認すること。 

授業の主題
内科学ならびに循環器学を中心とした疾患について,症候の把握,病態の把握,診断,治療と予後の理解を通して,基礎的知識の統合を図る。特に循環器内科患者は複数の生活習慣病ならびに疾患を有していることが多いため,その診断と治療計画の立案・実施に際して多方面からの視点で患者の病態を総合的に理解する能力を習得する必要がある。これらを,主治医ならびに指導教員が学生を個別に指導し,症例検討を通じて成果を確認する臨床実習を基本に行っていく。
さらに臨床実習を通じて医師に必要な,生涯を通して学ぶ習慣・態度,科学的探究能力とともに高い倫理観,使命感および責任感の基礎を築く。これら臨床医,研究者として必要な様々な素養を実地に身につけることを教育目標とする
 
学修目標(到達目標)
医師として必要な基本的な問診および診察方法を習得,内科ならびに循環器科領域の全身臓器の構造と生理機能・病態を把握,これらを通して患者の診断と治療計画を立案・実施し得ることを目標として実習を行う。疾患の如何に関わらず,循環器学一般についての履修は勿論のことであり,BSL全期間中を通してポリクリ・入院症例担当を継続することによって基本的な臨床的能力の習得を図る。
その上で、循環器疾患のリスクファクターとなる生活習慣病を中心とした管理,消化器疾患,内分泌・代謝疾患,腎臓・膠原病疾患,血液疾患,呼吸器疾患を合併した患者のトータルマネジメントについて症例ならびに授業を通し理解し,さらに検査手技について見学・実習を行う。これらについては集中期間を設け,各々の臓器についての体系的な理解を図る。
外来・入院患者いずれも指導教員,主治医とともに問診,診察,検査を行い,問題リスト・診断計画および治療計画の立案を行う。実際に毎日の診療においてこれらの計画がどのように進められていくかを体験学習する。これらを通じて,内科・循環器科診断学ならびにカルテ記載の重要性を理解し,知識の統合と内科学・循環器学の理解を深める。(医学類ディプロマポリシー(DP)に対応)

【学生の学修目標】
1.医師を志すものとしての責任を自覚し人間性の向上に努める。
2.臨床医ならびに研究者として必要な探究能力の基礎を修得する。
3.患者に接する基本的態度を身につけ,適切なコミュニケーションをとりつつ,診断情報の収集を目的とした病歴の聴取が施行できる。
4.循環器内科疾患を理解するために必要な全身臓器の構造と機能を説明できる。
5.循環器内科診断学の基礎的知識を背景に全身の観察,頭頚部,胸部,腹部,神経系ならびに骨・関節・筋肉系の基本的診察法が実施できる。
6.循環器内科全般に及ぶ臨床検査(各種血液検査・生理学的検査・画像検査等)の
意義ならびに理論を把握し,所見を説明できる。また,基本的な検査については自らそれを行うことができる。
7.循環器内科疾患の症候を理解し,鑑別診断を列挙し,確定診断のために行うべき検査を計画し,診断の病因,病態生理,合併症,適切な治療法ならびに予後につき,文献読解等を通して科学的根拠に基づき論理的に考察できる。また,必要に応じて各他分野専門医との連係を図る重要性を理解する。
8.患者の病状について的確なプレゼンテーションを行う技能を身につける。

【学修成果】
レポートおよびプレゼンテーション
 
授業概要
医師として必要な基本的な問診および診察方法を習得,内科ならびに循環器科領域の全身臓器の構造と生理機能・病態を把握,これらを通して患者の診断と治療計画を立案・実施し得ることを目標として実習を行う。疾患の如何に関わらず,内科学・循環器学一般についての履修は勿論のことであり,BSL全期間中を通してポリクリ・入院症例担当を継続することによって基本的な臨床的能力の習得を図る。
外来・入院患者いずれも指導教員,主治医とともに問診,診察,検査を行い,問題リスト・診断計画および治療計画の立案を行う。実際に毎日の診療においてこれらの計画がどのように進められていくかを体験学習する。これらを通じて,内科・循環器科診断学ならびにカルテ記載の重要性を理解し,知識の統合と内科学の理解を深める。
特に下記の事項につき重点的に実習を行う。
1 外来患者の問診,診察,検査,診断と治療計画の実際(期間全体を通して行う)
  初診外来での病歴聴取・身体所見・画像診断・心電図・検査所見・鑑別診断・診察医の前でプレゼンテーション・診察手技の確認再診外来の見学
2 入院患者の問診,診察,検査,診断,治療計画,予後推測,他専門科との連携の実際ならびに適切なカルテの記載(内科BSL期間中に1例以上を担当する)
  担当患者の把握:病歴・身体所見・初診時検査データ整理
  担当患者の疾患についての学習
  担当患者の診察(毎日):実習用カルテにS・O・A・ Pの形式で記載する
  担当患者のプレゼンテーション(カンファレンス時・回診時)
  担当症例についての臨床検討会
3 回診:異常所見を有する患者の身体所見をとる。
4 検査の見学・実習
  循環生理検査:心電図,心エコー図,心臓カテーテル検査
         LDLアフェレーシス 、ガス分析
6 食事,運動療法等非薬物療法の実際
7 最新医学英文論文による知識の再統合(文献検索・抄読会等)
 
評価方法と割合
評価方法
レポート、指導教官による評価(プロフェッショナル評価票)
 
評価の割合
総合的に判断する
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
適宜指示する。
 
予習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の全体)
 
復習に関する指示
適宜指示する。
 
復習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の全体)
 
教科書・参考書
教科書
教科書 書名
Braunwald’s Heart Disease 12th Edition
ISBN
著者名
P.Libby, R.O.Bonow, D.L.Mann, et al.
出版社
Elsevier Saunders
出版年
 
教科書・参考書補足
なし
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
各講師へ直接メールしてください
 
履修条件
CBTならびにpre-OSCE合格
 
適正人数
120
 
受講者調整方法
該当せず
 
その他履修上の注意事項や学習上の助言
なし
 
特記事項
カリキュラムの中の位置づけ
必修
 
特記事項
内科系疾患は急性疾患,慢性疾患,悪性疾患,遺伝性疾患など多岐におよび,疾患の経過も急性・慢性・発作性・反復性・進行性と極めて多様である。入院患者さんはそれぞれの病気に特有な肉体的・精神的苦痛を持っているが,その境遇,悩みも一人一人異なる。内科臨床実習にあたっては,このような辛い状況にもかかわらず実習に協力してくださっている患者さんが患っている疾患の特徴を理解し,そのために受けている精神的苦痛を考慮して,真撃な態度で患者さんに接することが必要であるとともに,十分な成果を上げなければならない。特に,患者さんのプライパシーの保護には十分注意を払い,守秘義務を厳守することが求められる。
1.患者さんには,誠意をもって感謝,謙虚の気持ちで接する。また,主治医の一人であるという心構えを併せ持つ必要がある。
2.外来ならびに入院患者の診察にあたっては,清潔な白衣に名札を着用し,医師としての信頼を損ねない身だしなみ,態度,言葉使いに留意する。また,白衣のボタンはとめておく。履き物は内履きを着用する。
3.携帯電話,PHSの電源は切っておく。
4.必ず毎日診察を行う。
5.内科系患者は複数の疾患や合併症を有していることが多く,訴えが多い。患者のどのような訴えにも耳を傾け,診察の際に見落とさないように心がける。
6.患者は自分の病気や検査に神経質になっていること多いので,診察や検査,あるいはその見学の際に不必要な会話をしたり笑い声をあげたりしない。
7.病室内での言動に留意し,患者の協力と信頼が得られるよう努める。
8.患者またはその家族から病状や検査結果に関する発言を求められた場合は不用意な発言をせず,必ず指導医に相談し,指導医の許可・立ち会いのもとに説明すること。
9.受け持ちの患者さんに関する事項のみならず,臨床実習を通じて知り得た事柄に関して守秘義務を遵守し,プライバシー保護に配慮する。
10.カルテ,三測表,写真類の閲覧場所は,医師記録室または症例検討室に限定する。病棟外(症例検討室)へ持ち出す場合は,退出時と返却時に記録を残す。
11.病歴は直接患者さんから取ること。主治医がカルテに記載した病歴を写してはならない。Initial plan (入院時計画)は入院時の主治医になったつもりで各自が考えて記載する。身体所見は実習開始時のものを正確に記録する。経過記録はPOSに従って記載する。受け持ち患者さんの検査はできるかぎり見学する。画像は必ず経過録にスケッチして所見を記載する。
12.ナースセンターから持ち出した診察器具(打鍵器・ペンライトなど)は必ず元の場所に戻す。
13.院内での飲食は食堂と喫茶室以外では行わない。病院敷地内での喫煙は不可。
14.時間厳守。決められた時間・場所に集合し,無断で遅刻,欠席しない。病気など,やむを得ない理由で実習を休む場合は,あらかじめ実習担当責任者まで連絡すること。
15.病院では必ずマスク/フェイスガードを着用のこと。手洗い、消毒を徹底すること。常に体調を管理し、発熱、咳嗽などの症状があれば、登院せずに連絡すること。
 

ページの先頭へ