タイトル

科目名[英文名] 薬理学[Pharmacology] 
担当教員[ローマ字表記] 安藤 仁[ANDO, Hitoshi], 盛重 純一[MORISHIGE, Junichi], 長田 直人[NAGATA, Naoto], 射場 智大[IBA, Tomohiro] 
科目ナンバー -----  科目ナンバリングとは
時間割番号 41141  科目区分 ----- 
講義形態 講義その他  開講学域等 医薬保健学域 
適正人数 -----  開講学期 Q1,Q2,Q3,Q4 
曜日・時限 集中  単位数 4.5単位 
授業形態 対面のみ  60単位上限 対象外 
対象学生 ----- 
キーワード 薬理学, 薬理作用, 薬物動態, 有害反応 
講義室情報 (対面と遠隔(オンデマンドと双方向)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 開講学期,開講時限等は時間割表等で確認すること。 

授業の主題
薬物・くすりと言えば,病気の治療や副作用ということがすぐに連想される。薬物とは生体に働きかけるものだが,“No drug has a single action”といわれるように両刃の剣である。生体は蛋白質,核酸,脂質や糖質といった分子の集合体であり,ほとんどの場合,薬物の作用点(ターゲット)はこれらの生体分子である。薬物はこれらの分子に特異的に結合することによって,細胞の生理機能を制御する。一方,薬物は生体により制御を受ける(代謝や排泄)。授業では,このような生体と薬物との相互作用を科学的に理解し,診療に必要な薬物治療の基本を学ぶ。
 
学修目標(到達目標)
総論では,薬理学の概念や歴史,薬物の作用様式や薬物動態など基本的な概念を学ぶ。各論では,薬物を主に作用する組織や病態によって分類し,各項目について代表的な薬物の作用機序,有害反応,薬物動態,他の薬物との相互作用や臨床適応について学ぶ。また、学生が主体的に学習し,講義,討論を行うアクティブラーニングも実施する。実習では,講義や教科書で得た概念的な知識をもとにして,動物を用いた実験やシミュレーションを行い,薬物によって起こる生体の反応を組織レベルや全身レベルで実際に観察し,講義で得た知識を身につけることを目的とする。
【対応する医学類DP】
A. 知識及び技能
・基礎医学・社会医学領域における専門的な知識を身につける。
・診断及び治療の基本的技能を修得する。
・自ら必要な課題を発見し,自己学習によってそれを解決する姿勢を身につける。
B. 研究心
・科学的根拠に基づく医療の評価と検証の必要性を理解する。
・探求心・研究心をもって生涯にわたる継続的学習を行うことが出来る。
・科学的研究の最新情報を収集・実践できる能力を持っている。
 
授業概要
講義(総論・各論)と実習があり,内容は以下のとおりである。
1)総 論(講義)
  ・薬理学の概念と歴史
  ・薬の作用様式と機序(受容体と細胞内情報伝達)
  ・薬の毒性,有害反応,感受性,タキフィラキシー
  ・薬物動態(吸収,分布,代謝,排泄)
  ・薬物相互作用
  ・時間治療
2)各 論(講義)
  ・自律神経・末梢神経作用薬
    アドレナリン(エピネフリン)作用薬,抗アドレナリン(エピネフリン)作用薬
    コリン作用薬,抗コリン作用薬,局所麻酔薬ほか
  ・中枢神経作用薬
    抗精神病薬,抗うつ薬,パーキンソン治療薬,抗けいれん薬,全身麻酔薬ほか
  ・循環器作用薬
    利尿薬,降圧薬,心不全治療薬,血栓性疾患治療薬
  ・抗感染症薬・抗腫瘍薬
  ・生物製剤
  ・代謝疾患治療薬
    糖尿病治療薬,脂質異常症治療薬,骨代謝・性機能関連薬
  ・消化器疾患治療薬
    消化管治療薬,肝疾患治療薬
  ・抗炎症薬
    非ステロイド性抗炎症薬,ステロイド薬
  ・内分泌疾患治療薬
  ・呼吸器疾患治療薬・眼疾患治療薬
  ・漢方薬
3)実 習
 講義や教科書で得た概念的な知識をもとにして,動物を用いた実験やシミュレーションを行い,薬物によって起こる生体の反応を,実際に組織や全身レベルで観察する。また、ロールプレイを行い、薬物治療を行う際に医師として必要なことを理解する。
 
評価方法と割合
評価方法
【授業には3分の2以上の出席を必要とする】

次項の項目及び割合で総合評価し,次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」,「A(同80%~90%未満)」,
「B(同70%~80%未満)」,「C(同60%~70%未満)」を合格とし,
「不可(同60%未満)」を不合格とする。

試験、アクティブラーニング発表点、実習レポート及び授業態度
ただし、実習レポートが不適切な場合には、適切なレポートが提出されるまで合格を認めない。
 
評価の割合

・10点×コマ数 中間試験
・10点×コマ数 学期末試験
・10点 アクティブラーニング(発表点)
・10点×課題数 実習(レポート及び授業態度)
 
ルーブリック
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
10点8点6点4点0点
実習レポート内容が十分に記載されており、オリジナリティーも認められる内容が十分に記載されている最低限の内容が記載されている記載内容が不十分である盗用など重大な不正が認められる
      
      
      
      
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
★1.オンデマンド教材(授業内容の全体)
配布資料、教科書を一読し、疑問点を明らかにしてくること。
 
予習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の全体)
 
復習に関する指示
★1.オンデマンド教材(授業内容の全体)
配布資料を見直し、必要であれば教科書を調べたり、教員に質問して、理解を深めること。
 
復習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の全体)
 
教科書・参考書
教科書
教科書 書名 ISBN
978-4-525-14071-7
著者名
安西尚彦, 安藤仁, 浅井聰編集
出版社
南山堂
出版年
2020
教科書 書名 ISBN
978-4621089163
著者名
David E. Golan [ほか] 著 ; 荒井誠 [ほか] 訳
出版社
丸善出版
出版年
2015
教科書 書名 ISBN
978-1264258079
著者名
editor-in-chief, Laurence L. Brunton ; editor, Björn C. Knollmann
出版社
McGraw Hill Medical
出版年
2022
 
参考書
参考書 書名 ISBN
978-4260041638
著者名
鈴木秀典, 金井好克編集 ; 飯野正光 [ほか] 執筆
出版社
医学書院
出版年
2021
参考書 書名 ISBN
978-4524261758
著者名
田中千賀子, 加藤隆一, 成宮周編集
出版社
南江堂
出版年
2017
参考書 書名 ISBN
978-1259641152
著者名
edited by Bertram G. Katzung
出版社
McGraw-Hill Education
出版年
2018
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
細胞分子機能学
E棟6階
オフィスアワー:月曜日-金曜日 午前8時30分-午後5時
 
履修条件
特になし
 
特記事項
特になし

ページの先頭へ