タイトル

科目名[英文名] 医用物理学実験[Experiments in Physics for Health Sciences] 
担当教員[ローマ字表記] 岡本 博之[OKAMOTO, Hiroyuki] 
科目ナンバー LIFE3101C  科目ナンバリングとは
時間割番号 33001-1  科目区分 ----- 
講義形態 実験  開講学域等 医薬保健学域 
適正人数 装置の台数制限があるので、40名程度まで。この人数を超える場合は人数調整を行うことがある。 ただし、必修科目となっている専攻の受講生を優先するため、事前に確認されたい。  開講学期 Q1,Q2 
曜日・時限 火4〜5  単位数 1単位 
授業形態 対面のみ  60単位上限 対象外 
対象学生 ----- 
キーワード 実験の計画と実施、データ解析、誤差 
講義室情報 保健学類3号館 電気・物理系共通実験・実習室(対面と遠隔(オンデマンド)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
医療の分野でも、近年の急速な医療機器の進歩に伴い、物理学的知識や考え方を要求されるようになっている。そこで、医療技術にも使われている物理現象を幾つか選び、現象をいかに観察し、その結果をどのように解析するかという実験の基礎を学ぶ。
 
学修目標(到達目標)
研究目的を達成するための実験計画法の基礎や,有効数字や誤差についての正しい感覚を身につけ,データの処理の仕方を学ぶ。このような知識は、分野にかかわらず数値を扱う者にとって、最低限理解していなければならない知識である。毎日数字を扱うことを業務とする医療技術者にとっても、必須の知識といえる。
 
授業概要
下記のような予定で授業を行う。
第一回:安全講習会
第二回:注意事項の説明。実験を行なう上で必要な知識の説明。
第三〜十四回:実験
最終回:レポートの完成
主な実験内容は以下のとおりである。
 1)回折格子(分光光度計の原理)
 2)光の透過率(色の見え方,分光光度計)
 3)光の全反射(内視鏡)
 4)時定数(半減期)
 5)流体の粘性率(毛細血管と血流量)
 6)統計実験(誤差についての理解)
 7)超伝導(MRI,微小電圧測定)
 8)熱伝導(熱の流れ,ぬくもり)
 9)熱の仕事当量(熱量と仕事量の関係)
 10)磁場の測定(定量的磁場測定方法)
 11)重力加速度(数値データの取扱と評価)
 12)超音波(超音波エコー)
なお、実験目的や手順などを予習してから実験に臨んでほしい。実験の目的を理解しているかを確認するためのレポートを毎回の実験前に提出してもらう予定である。
 
評価方法と割合
評価方法
標準評価方法/
レポートは毎回、授業時間終了後に提出し評価を受ける。得られたデータの解析方法、特に有効数字と誤差の取り扱いについて、正しく処理されているかを評価し、不十分な点については再提出とする。実験後、レポートを提出しないと評価が受けられないので注意すること。
また、「実験態度が悪い者」については、周りの者に迷惑になるばかりでなく、危険であるので受講途中で有っても「以後の受講を断る」場合がある。
 
評価の割合
レポート内容 50%(提出状況、理解度、等)
実験態度 50%(取り組む態度、清掃、等)
実験テーマをすべて終えることを前提として成績を判定する。特に実験に取り組む態度を重視する。
実験に取り組む態度が悪い、清掃をしない等の行為が認められる場合は、単位が認定されない。またこのような行為は他の人の迷惑になるばかりでなく危険な場合もあるので、例え授業期間の途中で有っても受講を断ることが有る。十分注意されたい。
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
自分が行う実験テーマについてのテキストを読み、実験の目的を理解しておく。実験前に目的を書いて提出してもらう。合格にならないと、実験は始められない。
 
予習に関する教材
オンデマンド教材以外の指示・課題
 
復習に関する指示
いくつかのテーマでは、理解を深めるための課題を出す。締め切り期日までに課題を終える。
 
復習に関する教材
オンデマンド教材以外の指示・課題
 
教科書・参考書
教科書・参考書補足
プリントを使用する。プリントは授業第2回目に配布する。
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
火曜日午後、実験終了後に質問を受け付ける。また、この時間以外でも随時受け付けるがアカンサスポータル等で連絡してから来室される方が確実である。
 
履修条件
特に無し
 
適正人数
装置の台数制限があるので、40名程度まで。この人数を超える場合は人数調整を行うことがある。
ただし、必修科目となっている専攻の受講生を優先するため、事前に確認されたい。
 
その他履修上の注意事項や学習上の助言
・実験内容は、高校で物理学を学んでいない者でも進められるようにしてある。実験を行う前には必ず十分な予習を行うこと。実験テーマの目的について理解しているかどうか、実験を始める前に質問をする。
・実験は二人あるいは三人一組で行う。無断欠席は相手の人に多大な迷惑をかけることになるので、必ず連絡をすること。
・放射線技術科学専攻の学生は必修科目であるので、極力Q1Q2で受講してください。
 
特記事項
カリキュラムの中の位置づけ
本科目は実験、実習科目の導入の役割を果たす。特に2年次以降に各専攻で開講される、種々の実験や実習を受けるために最低限必要な、実験の進め方、データの解析方法、等の基本的内容を学ぶ。そのため、必修になっていない専攻の学生にもぜひ受講して欲しい。
 

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