授業の主題
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曲線と曲面の微分幾何学入門
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学修目標(到達目標)
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本授業では,曲線と曲面の微分幾何学的性質の講義と演習を行います。曲線と曲面の微分幾何学とは,身近な幾何学的対象である曲線や曲面の性質を,主に微分積分学や線形代数学を使って調べる分野のことです。これらの内容を用いることにより,曲線や曲面の曲がり具合を表す「曲率」が数学的に扱うことができ,興味深い性質を導くことができます。本授業では,空間内の曲面の微分幾何学的性質に関する基礎的な知識を得ることを目標とします。また,曲面の幾何学的性質の中で最も重要なものの1つである「ガウス・ボンネの定理」について,その意味と応用を理解できることもあわせて目標とします。
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授業概要
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1. ガイダンス,曲面の定義
2. 第一基本形式と面積要素
3. 法曲率と第二基本形式
4. 演習(曲面,第一・第二基本形式)
5. 曲面の曲率
6. 主曲率とガウス曲率および平均曲率
7. 正規直交標構による方法
8. 演習(曲面の曲率)
9. ガウス・ワインガルデンの公式
10. 等温座標系
11. 曲面論の基本定理
12. 驚異の定理
13. ガウス-ボンネの定理
14. 極小曲面論入門
15. 総括
16. 試験
ただし,受講生の予備知識や理解の状況により内容や順序が変わることがあります。本授業ではアクティブ・ラーニングとして授業終了の際にミニッツペーパを記入してもらいます。
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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【授業には3分の2以上の出席を必要とする】
・(10)% ミニッツペーパー
・(20)% レポート
・(70)% 期末試験
演習内での発表は加点する。
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する指示
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★2.オンデマンド教材(授業内容の一部)
授業資料と演習問題をWebclass内に掲載する。
授業内容および教科書の予習をしておくこと。予習に要する時間30分,さらに下記で定める復習などの学習時間を含め, 期間を通して通算60時間の自習時間が必要である。
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予習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の一部)
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復習に関する指示
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★2.オンデマンド教材(授業内容の一部)
授業資料,演習問題と解答例をWebclass内に掲載する。
授業内容および教科書の復習をしておくこと。授業後に内容を理解し演習問題を解くのに要する時間60分,さらに上記で定めた予習などの学習時間を含め, 期間を通して通算60時間の自習時間が必要である。
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復習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の一部)
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教科書・参考書
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教科書
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9784785315986
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藤岡敦
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裳華房
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2023
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9789814740241
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Masasaki Umehara and Kotaro Yamada
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World Scientific
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2017
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参考書
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9784000052504
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宮岡礼子
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岩波書店
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2019
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9784785315634
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梅原雅顕,山田光太郎
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裳華房
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2015
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9784785310912
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小林昭七
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裳華房
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1995
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教科書・参考書補足
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本授業の内容は曲線と曲面の微分幾何の標準的カリキュラムなので紹介したどのテキストでもしっかりと勉強できますが,今回は金沢にゆかりのある藤岡敦先生の本の内容に沿って授業を進めます。英語クラスの学生は,梅原先生・山田先生の英訳本の使用を推奨します。なお同種のテキストでより発展的なテーマを扱う本として,宮岡礼子先生,梅原先生・山田先生,小林昭七先生の本をおすすめします。
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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授業に関する質問等はe-mail(アカンサスポータル)で予約してください。
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履修条件
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第1クォータに開講される「幾何学1A」を受講すること。
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カリキュラムの中の位置づけ
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(教職について)本科目は中一種,高一種「数学」の教科に関する専門的事項の必修科目である。
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特記事項
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本授業で設定する英語のレベルは以下の通りです。
[総合指標]初級・中級レベル ※履修者の状況により,授業の中で調整することがあります。
[板書・資料に用いる言語]主に英語(初回を除く)(※本授業は教員免許状の教科に関する科目の総括科目で,本内容をもとに日本で教育する場合に対応する日本語を理解していないと問題があるので,日本語による解説も入れる)
[担当教員が話す言語]英語と日本語を混用する(注:高度な内容については日本語で説明します。)
[学生が話す・書く言語]英語と日本語いずれでも可。ただし,英語クラスは英語で書いたり話したりするよう努めること
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