授業の主題
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地球の大部分を構成する要素である鉱物(結晶)について、その原子配列の規則性や決定方法についての実践的な知識と技能を身につける。
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学修目標(到達目標)
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固体物質にX線を照射したときに固体内で生じる電磁波の発生とそれらの干渉現象を理解する。干渉によって生じたX線の強度の分布から固体内における電子の空間分布を得る手法について理解する。並びに、それらを実践し独力で作業を実施できるようにする。
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授業概要
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本科目は応用地球物質分析実験Aと合わせて完結するものである。以下ではAとBを合わせて記す。以下で第11回〜第15回として記されているのがBに関する内容であり、単位はBに関する内容が完結した場合に認定する。
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以下の項目について演習と実験を行う。前半には以下の項目について演習を行う。毎回の授業/演習の内容は学生の理解度に応じて適宜前倒し/繰り延べされるので、ここではその内容を順に列記する。後半では実習(どちらかを選択)を行う。
学生は実験の実施前にその内容について復習するとともに、実験終了後はまとめと復習を行い不明な点が残らないようにすること。
結晶学に必要ないくつかの数学(第1回 ~ 第10回)
○ガイダンス
○複素数による波の表現
○X線の散乱、回折と結晶構造因子
○対称要素と空間群、及び消滅則に基づく空間群の判定
○フーリエ変換
実験(11〜15回)
○結晶構造解析の手法:単結晶X線回折写真の解析(演習)、撮影と解析(実習)
または
○粘土鉱物の同定
まとめ(16回)
学生は地球学課題研究の内容に応じて実験の内容を選択する。
学生には毎授業毎に課題が課される(1時間程度)。実験は本授業の時間外であっても必要に応じて実施するものとする。学生は実験後にレポートを提出する。タスクを効率よく実施するために TA/ALA にアドバイスを求めること。
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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単位の取得には、原則として4/5以上の出席が必要である。
レポート:100%
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する教材
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オンデマンド教材以外の指示・課題
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復習に関する指示
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授業内容を自力で説明できるほどに理解すること。
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復習に関する教材
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オンデマンド教材以外の指示・課題
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教科書・参考書
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教科書・参考書補足
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印刷物を配布する。ポータルサイトへのアップロードは予定していない。
参考書 X線結晶解析 桜井敏雄 著 裳華房 物理学選書2
参考書 固体物理学の基礎 上1 吉岡書店 物理学叢書46
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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質問は担当教員が随時受け付けるが、訪問する時間帯について電子メールか電話で事前に連絡をすることが望ましい。
奥寺浩樹:内線6525
濵田麻希:内線6526
福士圭介:内線:6520
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Students can have consultation at offices of professors, after have appointment by telephone and e-mail
OKUNO Masayuki (Natural Science Bulding 2, Room 2B213, phone:6511, E-Mail mokuno@staff.kanazawa-u.ac.jp)
OKUDERA Hiroki (Natural Science Bulding 2, Room 2B317, phone:6525, E-Mail okudera@staff.kanazawa-u.ac.jp)
HAMADA Maki (Natural Science Bulding 2, Room 2B318, phone:6526, E-Mail Hamada.m@staff.kanazawa-u.ac.jp)
FUKUSHI Keisuke (Natural Science Bulding 2, Room 2B312, phone:6520, E-Mail okudera@staff.kanazawa-u.ac.jp)
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履修条件
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受講者数が少ない場合には他コースの学生の受講も認める。但し履修登録前に担当教員に申し出ること。
応用地球物質分析実験Aを履修していること。
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適正人数
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10人以内が望ましい。希望する課題研究内容が上記「学生の学習目標」に合致する者を優先する。
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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本科目の内容は通常の教科書では省略されている内容である。受講者は主に共通教育レベルの数学の教科書を使った自習が求められる。
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カリキュラムの中の位置づけ
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無機/有機を問わず固体科学、特に原子の立体配位を研究するためには不可欠な内容であり、そのような研究を指向する学生は履修することが求められる。
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特記事項
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配布される教材の多くが英語化される。受講者の希望があれば講義を英語で実施することがある。
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