授業の主題
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情報化社会を支える現代エレクトロニクスの中心となる技術が、アナログ及びディジタル電子回路技術である。本科目では、単体のダイオードやトランジスタの電流-電圧特性から、システムを構成している要素回路の動作原理と設計方法までを、理論解析と回路シミュレーションにより学ぶ。半導体デバイスの知識を基礎として、ハードウエアとソフトウエアを理解することは、情報処理及び通信システム全体の把握と高度情報化時代の技術動向の理解のために必要不可欠である。
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学修目標(到達目標)
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半導体素子は、電流と電圧、入力と出力などが比例関係ではなく、複雑な特性を示すため、殆どの場合、回路方程式が解析的に解けない。このため、回路シミュレータを駆使して特性解析と回路設計を行う必要がある。回路シミュレータの基本的な使い方をマスターし、その後、信号処理回路、信号発生回路、電源回路などに含まれる増幅回路等の要素回路の動作と特性について、近似式による理論解析と回路シミュレーションにより学ぶ。この過程で、トランジスタ単体から、どのように電子回路が構成されるのかを理解する。
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授業概要
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1. トランジスタの構造と動作原理
2. トランジスタの直流特性
3. トランジスタの交流特性
4. 電圧増幅回路
5. インピーダンス変換
6. 高利得増幅回路
7. 電源回路
8. クイズと解答
[アクティブラーニング課題]
毎回の講義で予習課題を出題する。次回の講義で、課題の解説を行う。講義後に課題を完成させ、結果に対する考察を追加し、レポートとして提出すること。
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
S(達成度90%~100%)、A(同80%~90%未満)、B(同70%~80%未満)、C(同60%~70%未満)を合格とし、F(同60%未満)を不合格とする。
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評価の割合
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最終試験 50%
レポート 50%
期末テストは、ノート、印刷した資料、書籍の持ち込み可。
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する指示
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1. 次回までの課題を出題する
2. 課題の解説を講義中に行う
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予習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の全体)
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復習に関する指示
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1. 課題のレポートを期日までに提出する
2. 配付資料とノートについて復習する
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復習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の全体)
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教科書・参考書
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参考書
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9784777519361
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北川章夫
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工学社
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2016
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9784061565357
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松澤昭
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講談社
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2015
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9781118065587
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Roland E. Thomas, Albert J. Rosa, and Gregory J. Toussaint
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Wiley
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2011
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教科書・参考書補足
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[配付資料URL]
http://jaco.ec.t.kanazawa-u.ac.jp/edu/
[参考書]
北川章夫, LTspice電子回路シミュレータ, 工学社, 2016, ISBN 978-4-7775-1936-1
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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[オフィスアワー] 講義日の16:30-18:00, 2B713号室
[質問用電子メール] kitagawa@merl.jp
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履修条件
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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[ノートPC] 回路シミュレーションにより電子回路の動作や特性を確認しながら講義を進めるため、ノートPCが必要。講義室に電源コンセントが用意されていないため、予め充電しておくこと。
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カリキュラムの中の位置づけ
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[必修] 電気回路及び演習A, B
[推奨] 論理回路A, B
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