授業の主題
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晶析とは,固体(結晶)の析出現象(結晶化現象)を利用した工業操作(単位操作)である。晶析は,無機と有機化学工業,食品と医薬品工業,化粧品工業,電気電子などの多くの分野で用いられている。本授業では,晶析に必要な結晶化工学の中で,晶析の基礎,結晶化・結晶成長の原理とモデル化について学ぶ。
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学修目標(到達目標)
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1.晶析で重要となる結晶多形・純度・形態および結晶化現象のモデル化に関する基礎知識を習得する。
2.結晶工学理論の応用例として,回分冷却晶析と貧溶媒晶析の原理およびそれらの装置を学ぶ。
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授業概要
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第1回 ガイダンス,結晶化現象の解析と制御(結晶多形(1))
第2回 結晶化現象の解析と制御(結晶多形(2))
第3回 結晶化現象の解析と制御(結晶純度と結晶形状)
第4回 結晶化現象の解析と制御(結晶形状(1))
第5回 結晶化現象の解析と制御(結晶形状(2))
第6回 工業化のための基礎的知見(結晶収量と装置設計,スケールアップ)
第7回 結晶化の技術と原理および操作設計(回分冷却晶析,貧溶媒晶析,反応晶析)
第8回 晶析装置の種類と原理(溶液晶析装置,融液晶析装置)
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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【対面授業の場合は,3分の2以上の出席を必要とする。ただし,遠隔(オンデマンド)授業の場合は,全ての授業動画の視聴と全てのレポート提出を必要とする。】
・100% レポート
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する指示
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講義を有意義な機会とするために,講義スケジュールに従って次回授業の予習を行うことを推奨する。
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予習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の全体)
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復習に関する指示
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講義内容を講義直後に復習することで,講義内容の深い理解と定着が可能となる。基本的な概念を暗記・理解した後は,結晶化工学の考え方を習得することが重要である。教科書や参考書内の例題をよく理解し,さらに教科書や参考書内の演習問題を解くことにより,結晶化工学の基礎知識と考え方がより定着する。演習問題は,授業中に小テストとして解かせる場合やレポートとして課す場合もあるが,それ以外にも自ら解くことが重要である。演習問題を解答する際や講義で不明な点がある場合は,必要に応じて参考書を参照してほしい。
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復習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の全体)
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教科書・参考書
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教科書
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9784501630102
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久保田徳昭編著 ; 平沢泉, 小針昌則著
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東京電機大学出版局
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2016
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参考書
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9780750648332
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J. W. Mullin
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Butterworth-Heinemann
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2001
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9780198504894
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Roger J. Davey & John Garside
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Oxford University Press
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2000
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9783527327621
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edited by Wolfgang Beckmann
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Wiley-VCH
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2013
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978-4907002800
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滝山博志著
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S&T出版
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2020
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9784501630102
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Allan S. Myerson, Deniz Erdemir, Alfred Y. Lee
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Cambridge University Press
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2019
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9784563042882
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松岡正邦著
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培風館
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2002
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9784563042608
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中井資著
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培風館
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1986
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9784563045555
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化学工学会編
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培風館
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1999
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9784781903514
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黒田登志雄著
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サイエンス社
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1984
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9784753656196
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後藤芳彦著
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内田老鶴圃
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2003
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9784785322137
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齋藤幸夫著
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裳華房
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2002
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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金曜日の午後をオフィスアワーとするが,他の日時でも対応可能な場合があるため,事前にメールや電話などでアポイントをとっていただきたい。内田の居室は自然科学研究棟1号館4Fの1C417号室である。
内田居室電話: 076-234-4820(内線4820)
メールアドレス: uchida@se.kanazawa-u.ac.jp
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履修条件
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受講者は,Q1で開講される「結晶化工学A」の履修が必須である。
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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本授業に関する情報はWebClassおよびアカンサスメッセージにて伝達する。
疑問点がある場合は,可能な限り授業中に質問して解消につとめること。また,授業には関数電卓を持参すること。
正当な理由によりやむを得ず授業を欠席する場合は,必ず事前に連絡するすること。事後連絡の場合は,欠席の根拠となる証明書等を提示すること。
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カリキュラムの中の位置づけ
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一般化学の基礎知識を修得していることを前提とし,授業を進める。また、熱力学や物理化学の基礎知識が要求される。
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