タイトル

科目名[英文名] 分析化学基礎B[Fundamentals of Analytical Chemistry B] 
担当教員[ローマ字表記] 長谷川 浩[HASEGAWA, Hiroshi], 眞塩 麻彩実[MASHIO, Asami] 
科目ナンバー CHEM2454A  科目ナンバリングとは
時間割番号 27315  科目区分 ----- 
講義形態 -----  開講学域等 理工学域 
適正人数 -----  開講学期 Q4 
曜日・時限 水3  単位数 1単位 
授業形態 対面と遠隔の併用(対面≧遠隔)  60単位上限 対象外 
対象学生 ----- 
キーワード 定性分析, 定量分析  
講義室情報 自然科学本館(総合研究棟Ⅳ) 103講義室(対面と遠隔(オンデマンドと双方向)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
分析化学の基礎知識を口述する。



 
学修目標(到達目標)
分析化学は物質の構成成分を確認し(定性)、その量を決定し(定量)、さらに存在状態を明らかにする(キャラクタリゼーション)ために、実験及び理論的問題の探求を行う学問である。本講義では、分析化学の基礎となる化学分析(化学的手法に基づく定性と定量)について講述する。



 
授業概要
1回目 シラバスの説明

   内容:授業の内容説明,分析化学の基礎概念(1)分析化学とは

2回目 分析化学の基礎概念(2)

   内容:水の特性と構造、水和、クラスター構造、溶液の濃度計算、化学平衡

3回目 分析化学の基礎概念(3)

   内容:イオン強度、活量、Debye-Huckel式、平均活量係数、有効数字、誤差計算、Qテスト

4回目 定性分析と重量分析(1)

   内容:試料の採取と調製、いろいろな前処理法、定性分析

5回目 定性分析と重量分析(2)

   内容:沈殿形と秤量形、沈殿の生成機構、熟成、電気二重層、吸着・吸蔵・共同沈殿

6回目 演習と解説(1)…関連 応用化学演習III

   内容:分析化学の基礎概念、定性・重量分析に関する演習と解説

7回目 容量分析(1)酸塩基滴定

   内容:標準試薬、酸塩基の定義、酸塩基平衡、水平化効果

8回目 容量分析(2)酸塩基滴定

   内容:pH計算、pHと化学種の分布、滴定曲線、緩衝液、pH指示薬と変色域

9回目 容量分析(3)酸化還元滴定

   内容:酸化と還元の定義、ネルンスト式、酸化還元電位(当量点とその前後)

10回目 演習と解説(2)

   内容:酸塩基滴定に関する演習と解説

11回目 容量分析(4)酸化還元滴定

   内容:酸化還元反応の滴定と滴定曲線、電位-pH図、酸化還元指示薬

12回目 容量分析(5)沈殿滴定

   内容:溶解度積とイオン積、溶解度、定性分析と重量分析(2)と合わせた沈殿反応の理解

13回目 容量分析(6)沈殿滴定

   内容:共通イオン効果、錯体形成、異種イオン効果、分別沈殿、沈殿反応の滴定

14回目 演習と解説(3)…関連 応用化学演習III

   内容:酸化還元滴定、沈殿滴定に関する演習と解説

15回目 演習と解説(4)…関連 応用化学演習III

   内容:講義で課した問題全体に関する演習と解説

16回目 期末試験



受講にあたっては充分な自学自習を行うこと。



 
評価方法と割合
評価方法
学期末に行う期末試験を主に、小テストを加味して総合的に評価する。





 
評価の割合
小テスト/Mini-exam 30 学期末試験/Final exam 70 記述箇所 期末試験(70%)に小テスト(30%)を加え、60%以上を合格とする。



 
ルーブリック
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
不可CBAS重みづけ
分析化学の基礎概念の理解定性、定量、キャラクタリゼーションの考え方がわからない定性、定量、キャラクタリゼーションの考え方が60%程度理解できる。定性、定量、キャラクタリゼーションの考え方が70%程度理解できる。定性、定量、キャラクタリゼーションの考え方がほぼ理解できる。定性、定量、キャラクタリゼーションの考え方が完全に理解でき、自在に活用できる。25
濃度計算や測定数値の取り扱い濃度の算出方法や測定数値の取り扱いがわからず、計算もできない。濃度の算出方法や測定数値の取り扱いを理解していないが、計算できる。濃度の算出方法や測定数値の取り扱いをある程度理解し、計算できる。濃度の算出方法や測定数値の取り扱いを理解し、正確に計算できる。濃度の算出方法や測定数値の取り扱いをよく理解し、発展的に計算できる。25
分析化学の基礎用語の理解と説明酸塩基・酸化還元・沈殿平衡を利用した分析化学の基礎用語が十分に説明できない。酸塩基・酸化還元・沈殿平衡を利用した分析化学の基礎用語の60%を説明できる。酸塩基・酸化還元・沈殿平衡を利用した分析化学の基礎用語の70%を説明できる。酸塩基・酸化還元・沈殿平衡を利用した分析化学の基礎用語をほぼ説明できる。酸塩基・酸化還元・沈殿平衡を利用した分析化学の基礎用語を説明すできるのに加え、自在に活用できる。25
溶液内反応の平衡論的理解溶液内反応の平衡論的な考え方がわからない。溶液内反応の平衡論的な考え方を十分理解していないが、一部の反応を定量的に取り扱うことができる。溶液内反応の平衡論的な考え方をある程度理解し、反応を定量的に取り扱うことができる。溶液内反応の平衡論的な考え方をほぼ理解し、反応を定量的に取り扱うことができる。溶液内反応の平衡論的な考え方を完全に理解し、反応を定量的に取り扱い発展的に考えることができる。25
       
       
       
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
LMS教材を用いて、講義の前後に予習・復習すること。
 
予習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
 
復習に関する指示
LMS教材を用いて、講義の前後に予習・復習すること。
 
復習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
 
教科書・参考書
教科書・参考書補足
教科書:井村、樋上他「基礎から学ぶ分析化学」(化学同人)。授業中に行う演習、小テスト、期末試験では、関数電卓が必須です。
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
質問は随時受け付けるので、研究室を訪問すること。

電子メールによる質問は,hhiroshiに@se.kanazawa-u.ac.jpをつけたアドレスまで。



 
履修条件
その他履修上の注意事項や学習上の助言
受講にあたっては充分な自学自習を行うこと。

本講義は、応用化学演習Ⅲと連携して演習問題を行うアクティブラーニング科目である。



 
特記事項
カリキュラムの中の位置づけ
学習目標:B-3 応用化学の専門的職業人として必要な物理化学、有機化学、無機化学、分析化学、高分子化学の基礎学力とスキルを身につけるとともに化学的思考力を養います。」
 

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