授業の主題
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心理学基礎実験
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学修目標(到達目標)
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心理学の基礎的実験方法に習熟するとともに,基本的事実と理論を学習する。
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授業概要
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心理学の基礎的実験方法に習熟するとともに,基本的事実と理論を学習するため,9つのテーマについての実験を行う。得られたデータを分析し,他の資料を参照した上で考察を加え,レポート作成を行う。各実験は,6人程度の小グループに分かれて行い,各人が実験者と実験参加者を体験する。したがって,特別な場合(あらかじめ知らせておくこと)を除き,遅刻・欠席は認められない。予定している実験は,以下の通りである。詳細は授業開始時に説明する。マニュアルを配布するので,各課題の前に予習を行うこと。なお実験結果として得られたデータの分析や考察などの一連の作業は授業時間外に各自で行う。
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講義スケジュール
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講義回 | テーマ | 具体的な内容 | 担当教員 |
1 | ガイダンス | | |
2 | 実験1:分散練習と集中練習 | | |
3 | ディスカッション1:分散練習と集中練習 | | |
4 | 実験2: 可聴範囲・視野範囲の測定 | | |
5 | 実験3:大きさの恒常性 | | |
6 | ディスカッション2・3 | | |
7 | 実験4:長さの錯視 | | |
8 | 実験5:認知的コンフリクト | | |
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評価方法と割合
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評価方法
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その他/Other methods 行ったすべての実験に対し,1週間以内に指示に従ったレポートを作成し,提出しなければならない。全レポートが提出されたことを前提に,総合得点を評価点とする。
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ルーブリック
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【授業別ルーブリック】
評価項目 | 評価基準 |
5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
実験レポートの基本的な構成 | 心理学論文としての執筆のルールを十分に理解し、書式や文章レイアウト、章立てなどが実験レポートの体裁として十分に完成されている。 | 心理学論文としての執筆のルールを理解し、書式や文章レイアウト、章立てなどが実験レポートの体裁としておおよそ完成されている。 | 心理学論文としての執筆のルールがあまり理解できておらず、書式や文章レイアウト、章立てなどが実験レポートの体裁としてあまり十分でない。 | 心理学論文としての執筆のルールが理解できておらず、書式や文章レイアウト、章立てなどが実験レポートの体裁として十分でない。 | 書式や文章レイアウト、章立てなどが実験レポートの体裁がまったくできていない。 |
目的に関する記述 | 目的に関する十分な理論的説明 に加え、目的に沿った仮説を明確に記述できている。 | マニュアルの単なる転記ではなく、実験目的を明確にするための補足的説明が加えられている。 | マニュアルに書かれてある目的を 概ね間違いなく記述できている。 | 記述が省略されすぎていて、目 的の説明として不十分である。 | 目的に関する記述が無い。 |
方法に関する記述 | 実験参加者、実験で用いた刺激や質問紙、 手続き等について追試可能なレベルで詳細に記述されている。 | マニュアルの単なる転記ではなく、実験手順等の補足的説明が付け加えられ ている。 | マニュアルに書かれてある方法を概ね間違いなく記述できている。 | 触れられていない手続きや方法がある。 | 方法に関する記述が無い。 |
結果に関する記述 | データの整理や分析が適切におこなわれており、図表のタイトル、図表種別の選択、伝わりやすい作図作表表現、本文での図表に対する正確な説明などが全て適切に出来ている。 | 図表のタイトル、図表種別の選択、伝わりやすい作図作表表現、本文での図表に対する正確な説明などが出来ている。 | 実験で行った結果について記述が必要なものが網羅できている。 | 触れられていない結果がある。 | 結果に関する記述が無い。 |
考察に関する記述 | 実験結果に対する解釈について、過去の論文や資料を参照し、論理的に十分考察できている。 | 実験結果に対する解釈について、過去の論文や資料を参照し、考察できている。 | 自らの主観的な推論に留まってはいるが、実験結果に対する解釈が概ねできている。 | 単なる感想に留まっている。 | 考察に関する記述が無い。 |
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する指示
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指定された教科書の各回の内容をあらかじめ読み,内容の理解に努めるとともに,疑問点をまとめておくこと(60分程度の学習時間を必要とする)。オンデマンド教材としてLSMに掲載された資料も確認すること。
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予習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の一部)
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復習に関する指示
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授業内容を復習すること(30分程度の学習時間を必要とする)。 オンデマンド教材としてLSMに掲載された資料も確認すること。
その他の学習として
(1)各テーマに関連する文献を読み,理解を深めること。
(2)授業内容を指針として,身近な問題や自己に関する考察を深めること
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復習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の一部)
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教科書・参考書
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教科書・参考書補足
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この授業のために作成した心理学実験のためのマニュアル(金沢大学人文学類心理学研究室 編)をテキストとして用いる。第1回のオリエンテーション時に受講者に配布する。また,参考書として次の図書2点を強く薦める。(1)利島保・生和英敏(編)「心理学のための実験マニュアル」北大路書房,(2)心理学実験指導研究会(編)「実験とテスト―心理学の基礎 (実習編) 」培風館
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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E-mail: tokada@staff.kanazawa-u.ac.jp(Okada), tohruta@staff.kanazawa-u.ac.jp(Taniuchi), hkojima@staff.kanazawa-u.ac.jp(Kojima),yukikoa@staff.kanazawa-u.ac.jp(Araki)
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履修条件
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人間社会学域人文学類心理学プログラムに進学した2年生は必ず履修しなければならない。学年指定された必修科目である。また3年次履修指定の心理学実験・調査演習(A,B,C)は,本授業を修了することが要件となっているので,注意すること。
また、心理学プログラムの学生以外の履修は、人間社会学域人文学類の言語科学プログラムの学生、および、公認心理士資格取得を目指す人間社会学域の学生(公認心理師説明会への参加者)に限定する。そうでない場合は、事前に心理学プログラムの教員への相談が必要である。
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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4限目と5限目の2コマ連続の授業なので注意すること。授業の遅刻や欠席,レポートの提出の遅れは原則として認められないが,特別な理由がある場合は荒木(yukikoa@staff.kanazawa-u.ac.jp)まで前もって連絡すること。
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