タイトル

科目名[英文名] 行政学(政策)[Public Administration (Public Policy)] 
担当教員[ローマ字表記] 河合 晃一[KAWAI, Koichi] 
科目ナンバー LAW3804A  科目ナンバリングとは
時間割番号 32490  科目区分 ----- 
講義形態 講義  開講学域等 人間社会学域 
適正人数 -----  開講学期 Q4 
曜日・時限 木1,木2  単位数 2単位 
授業形態 対面のみ  60単位上限 対象外 
対象学生 ----- 
キーワード 行政学、公共経営、公共政策、計量分析、サーベイ、実験、実習 
講義室情報 人間社会第1講義棟 302講義室(対面と遠隔(オンデマンド)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
現代の行政研究や公共政策分析では、実際の行政活動や政策が社会に与える効果を把握したり、あるいは、どのような要因によって行政活動や政策の成否が左右されうるのかを予測することが求められている。そこで本授業では、行政研究や公共政策分析で用いられている基本的な調査・分析の手法について概説する。EBPM(Evidence-based Policy Making)という言葉があるように、正しい調査・分析手法を理解しておくことは、行政実務の現場においても有用である。

本授業では、行政学や公共政策、ひいては政治学の調査・分析手法を初めて学ぶ者を想定して、実証的な問題(リサーチ・クエスチョン)や仮説の立て方、科学的説明といった内容から、仮説検証のための量的・質的な分析手法、さらには分析に必要なデータを得るための調査の技法について説明する。具体的には、分析手法として統計分析や事例研究を、調査手法としてサーベイ(アンケート調査)や実験の手法及び設計について概説する。また、実際に行われた行政研究や公共政策分析の例も適宜示しながら講義したい。

なお、本授業では、基本的な調査・分析の手法を身に着けてもらうために実習を行う。実習は、履修生各自のノートパソコンで行うため、パソコンルームのような施設ではなく通常の教室で開講する。
また、履修者数によっては、グループワーク(グループでの実習作業と発表)を設ける場合がある。
 
学修目標(到達目標)
本授業は、行政研究や政策分析等を行う上で必要な基礎的知識を理解すること、また調査データ等の分析の結果を適切に読み取る能力を培うこと、調査用ソフトや分析ソフトの基本的な操作方法を修得することを目的とするものである。
さらに、政策が社会に与える効果を把握するためにはどのような調査・分析をしなければならないのか、現実にどのような調査・分析が行われているのか等について理解することが、履修生の最終目標である。
 
授業概要
第1回 ガイダンス
第2回 研究のリサーチ・デザイン(1)問題(リサーチ・クエスチョン)をどうたてるか
第3回 研究のリサーチ・デザイン(2)因果関係と仮説検証
第4回 サーベイ調査(1)調査の手法と手順
第5回 サーベイ調査(2)調査票の設計方法
第6回 サーベイ調査(3)オンライン・サーベイの調査票設計
第7回 統計分析(1)変数の測定と記述統計
第8回 統計分析(2)平均値の差の検定、クロス集計表分析
第9回 統計分析(3)回帰分析(単回帰、重回帰、ロジスティック回帰)
第10回 統計分析(4)実習
第11回 統計分析(5)分析結果のまとめ方
第12回 実験調査(1)実験の意義と種類
第13回 実験調査(2)オンライン・サーベイ実験の設計方法
第14回 実験調査(3)行政による実験調査の例
第15回 事例研究とインタビュー調査
 
評価方法と割合
評価方法
実習の課題や、発言等による授業への貢献度合いで評価する。
また、グループワーク(グループでの実習作業と発表)としての実習課題を課した場合は、その発表内容も合わせて評価する。

次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。
(標準評価方法)
 
評価の割合
実習課題等の成績(70%)
授業への積極性・貢献度(30%)
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
教員から指示があった場合は、事前に教材レジュメ等に目を通しておくこと。
 
予習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
 
復習に関する指示
★3.オンデマンド教材以外の指示・課題
教材レジュメを改めて読み直し、授業内容を復習すること。特に、実習で学んだソフトの操作方法については、独力で操作できるようになるまで復習してもらいたい。
 
復習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
 
教科書・参考書
参考書
参考書 書名 ISBN
413032232X
著者名
伊藤修一郎
出版社
東京大学出版会
出版年
2022
 
教科書・参考書補足
教科書に代替するものとして、レジュメ等の講義資料を毎回配布する。
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
質問への対応は授業後に教室にて、あるいはメールでのアポイントにより随時研究室で行う。
 
履修条件
特になし。
 
その他履修上の注意事項や学習上の助言
この授業では、統計分析やサーベイ(アンケート調査)の設問票の作成や実験調査の方法を、座学だけでなく、実習を取り入れながら講義する。
そのため、実習に際しては、インターネット(Wifi)に接続できるノートパソコンを各自で必ず持参すること。
なお、授業で使用する統計分析ソフト(フリーソフト)や、オンライン・アンケートの専用ソフトについては授業内で指示する。
 
特記事項
カリキュラムの中の位置づけ
本授業はデータサイエンス科目の一つである。
なお、さらに高度な統計分析の手法を学びたい場合には「計量分析実習」等の履修を薦める。
 

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