授業の主題
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市場経済における企業行動の基本ルールを定める独占禁止法の中で、私的独占、不当な取引制限及び課徴金について扱います。
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学修目標(到達目標)
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市場経済における公正かつ自由な競争を制限する企業行動の概要を理解できるようになること、競争制限行為を禁止する独占禁止法の規制内容が理解できるようになること及び実際の事例について独占禁止法違反の有無を判断できるようになることです。さらに、米国、EU、中国及び韓国などの競争法と独占禁止法を比較することを通じて、独占禁止法の内容をより深く理解できるようになることも目的とします。
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授業概要
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企業活動において価格または品質などに関する競争はいつも発生します。しかし、できるだけこのような競争をせずやっていこうとする企業も存在します。そのような企業は、様々な方法で競争を骨抜きにしようとします。このような行為のうち、いくつかの行為は「独占禁止法」によって禁止されています。禁止されている行為とは、競争企業同士が手を組むこと(カルテルや入札談合など)、他のライバル企業をある一定の方法で市場から追い出そうとすること、競争に悪影響を及ぼしそうな合併などです。授業においては、これらのうち、私的独占、不当な取引制限及び課徴金について扱います。
講義予定(変更の可能性あり)
第1回:ガイダンス
独占禁止法とは何か、講義全体の概要及び評価方法、
独占禁止法の歴史、競争政策の意義と役割
第2回:基本用語
競争、市場、事業者、市場支配力、公取委
第3回:私的独占の禁止①
市場画定、行為要件、効果要件、競争の実質的制限
第4回:私的独占の禁止②
排除、不公正な取引方法との関係
第5回:私的独占の禁止③
低価格販売、排他的取引
第6回:私的独占の禁止④
抱き合わせ、取引拒絶、差別的取り扱い、
第7回:私的独占の禁止⑤
支配型私的独占
第8回:不当な取引制限の禁止①
概論
第9回:不当な取引制限の禁止②
基本合意と個別調整、競争の実質的制限の意味、
ハードコアカルテルと非ハードコアカルテル
第10回:不当な取引制限の禁止③
相互拘束、遂行
第11回:不当な取引制限の禁止➃
正当化事由、事業法規制、行政指導、官制談合
第12回:不当な取引制限の禁止⑤
成立と終了
第13回:不当な取引制限の禁止⑥
国際的事案に対する適用
第14回:課徴金賦課
第15回:課徴金減免制度
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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【授業には3分の2以上の出席を必要とする】
・( )% 小テスト
・( )% 中間試験
・(100)% 学期末試験
・( )% レポート
・( )% 演習の発表点
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する指示
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授業概要に示す次回の範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。特に新聞に出る関連記事などをこまめにチェックする(目安時間1時間)。
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予習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の一部)
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復習に関する指示
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毎回の授業で扱ったテーマに関する事例についてより詳細に調べる(目安時間1時間30分)。
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復習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の一部)
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教科書・参考書
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教科書
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978-4641243743
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土田和博・栗田誠・東條吉純・武田邦宣
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有斐閣
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2024
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参考書
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978-4-641-11534-7
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金井貴嗣・泉水文雄・武田邦宣編
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有斐閣
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2017
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教科書・参考書補足
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【教科書】
※必要に応じて資料を配布します(但し、あくまで教材の補助に過ぎません)。
【参考書】
大久保直樹・伊永大輔・滝澤紗矢子『ケーススタディ経済法 』(有斐閣、2015年)
川濵 昇・武田邦宣・和久井理子『論点解析 経済法[第2版]』(商事法務、2016年)
白石忠志『独占禁止法[第4版]』(有斐閣、2023年)
白石忠志『独禁法事例集』(有斐閣、2017年)
金井貴嗣ほか編『独占禁止法[第6版]』(弘文堂、2018年)
白石忠志『独禁法講義 [第10版]』(有斐閣、2023年)
菅久修一編著『独占禁止法[第5版]』(商事法務、2024年)
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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基本的に 火・12:00~12:50。授業後、時間が許す限りにおいて受け付けます。また、研究室訪問による質問も可能です(但し、メール等によって事前にアポイントメントを取ってください)。
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履修条件
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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普段から新聞(経済面)を少しでも読んでください。
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特記事項
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原則対面講義で行います(状況により、遠隔講義との並行あり)。一度公正取引委員会から講師を招いて講演をしてもらうこともあります。
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