タイトル

科目名[英文名] 科学技術と科学方法論[Science and Technology, and Methodology of Science] 
担当教員[ローマ字表記] 垣内 康孝[KAKIUCHI, Yasutaka] 
科目ナンバー GSCI1701A  科目ナンバリングとは
時間割番号 75A10a.101  科目区分 ----- 
講義形態 講義  開講学域等 共通教育 
適正人数 72人  開講学期 Q1 
曜日・時限 火2  単位数 1単位 
授業形態   60単位上限  
対象学生 全学生(共通教育科目に係る卒業要件未充足の2年以上優先) 
キーワード 科学と非科学, 科学的説明, サイエンス・プロセス・スキルズ, 観察, 測定, 伝達, 比較, 予測, 判断, 推論, 再現性, 反証可能性, 対照実験, 振り子, ブラックボックス  
講義室情報 総合教育2号館 F10講義室(対面と遠隔(オンデマンド)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
科学は、私達の住む世界を記述・説明する世界共通語のひとつである。この言語を操る能力、すなわち「科学的思考力・科学的表現力」は、私達の自然や社会に対する深い理解をもたらす。これから皆さんが世界で活躍するために、科学的思考力や表現力は強力な武器となる。本授業では、学生は、科学の方法を構成するコアとなる考え方について、議論や実験など実践的な活動を通して理解し、活用できるスキルとして修得することを目指す。
 
学修目標(到達目標)
「科学技術論」および「科学方法論」について、講義だけではなく、実験,ディスカッションおよびプレゼンテーションによって理解を深める。実験は「振り子の測定」と「ブラックボックスの解明」である。これらを通して、科学、科学的方法論について実感の持てる理解を持ち、今後の生活や人生に活用できる科学的思考・表現のスキルを獲得することを狙いとする。
 
授業概要
全8回の授業内容は「講義スケジュール」に示す。なお、授業の進行により実施日や順序,内容を調整・変更する場合がある。また一部の授業回をオンデマンド型で実施する場合がある。対応はクラスにより異なるので,詳細についてはウェブクラスでの案内や各授業での説明などに注意すること。学生は、授業前にはテキストを予習して授業の内容を把握しておくこと、また授業後は内容を復習してよく理解し、レポート課題に反映させることが求められる。

《レポート提出課題について》授業ではレポート提出課題を課す。詳細は各クラスの授業で説明する。

 
講義スケジュール
講義回テーマ具体的な内容担当教員
1本日のテーマは「科学とは何か」「科学的に考えるとは、どういうことか?」である。このテーマのもと、以下に示す活動の全てまたはいずれかを行う。ディスカッション、発表、ミニッツペーパー作成などのアクティブ・ラーニングを実施する。
・「科学」と「非科学」の違い
・科学的常識とはなにか
・「自然のきまり」のとらえ方(繰り返し観察される現象についての考察)
・科学における再現性、斉一性、および実証性
  
2本日のテーマは第1回目に引き続き「科学とは何か」であり,「仮説と検証」を扱う。前回の議論を踏まえ、さらに考えを深め、拡げていく。このテーマのもと、以下に示す活動の全てまたはいずれかを行う。ディスカッション、発表、ミニッツペーパー作成などのアクティブ・ラーニングを実施する。
・科学技術とは何か
・科学と社会の相互影響
・サイエンスプロセススキルズ
・科学研究フロー
・仮説形成と検証
・反証可能性
  
3本日のテーマは「測定」である。このテーマのもと、以下に示す活動の全てまたはいずれかを行う。ディスカッション、発表、振り子を用いた実験、ミニッツペーパー作成などのアクティブ・ラーニングを実施する。
・測定の正確度と精度
・偶然誤差と系統誤差
  
4本日のテーマは「比較・判断」である。このテーマのもと、以下に示す活動の全てまたはいずれかを行う。ディスカッション、発表、振り子を用いた実験、ミニッツペーパー作成などのアクティブ・ラーニングを実施する。
・対照実験
・科学における判断
・統計学にもとづく判断と判断基準
  
5本日のテーマは「予測」である。このテーマのもと、以下に示す活動の全てまたはいずれかを行う。ディスカッション、発表、振り子を用いた実験、ミニッツペーパー作成などのアクティブ・ラーニングを実施する。
・線形性に基づく予測
・ポジティブ・コントロールとネガティブ・コントロール
・対照実験の限界と要素主義/還元主義
  
6本日のテーマは「推論」である。このテーマのもと、以下に示す活動の全てまたはいずれかを行う。ディスカッション、発表、振り子を用いた実験、ミニッツペーパー作成などのアクティブ・ラーニングを実施する。
・線形性と非線形性
・演繹的推論と帰納的推論
・反証主義と反証可能性基準
  
7本日のテーマは「伝達」である。また、これまで扱った様々な科学的スキルを集大成として扱う。このテーマのもと、以下に示す活動の全てまたはいずれかを行う。ディスカッション、発表、ブラックボックス実験、ミニッツペーパー作成などのアクティブ・ラーニングを実施する。
・科学の比喩としてのブラックボックス
・探究活動の比喩としてのブラックボックス
・科学における伝達の技法
  
8本日のテーマは第7回目に引き続き「伝達」である。前回の活動を踏まえ、プレゼンテーションを行う。具体的には以下に示す活動の全てまたはいずれかを行う。ディスカッション、発表、ブラックボックス実験、ミニッツペーパー作成などのアクティブ・ラーニングを実施する。
・科学的プレゼンテーション
・総合的議論
  
 

評価方法と割合
評価方法
以下の「標準評価方法」に従う。
S:達成度90%~100%
A:達成度80%~90%未満
B:達成度70%~80%未満
C:達成度60%~70%未満
以上を合格とし、「不可(達成度60%未満)」を不合格とする。
 
評価の割合
・授業での活動 70%
・レポート 30%

8回の授業のうち、6回以上の出席を必要とする。3回以上欠席した場合、原則として単位を発行しない。
 
ルーブリック
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
達成率 90-100% 達成率 80-89%達成率 70-79%達成率 60-69%達成率 0-59%
(授業での活動) 科学的思考・スキルに関する実験,討論,発表,ミニッツペーパー作成などの活動(実験・討論等)活動を主導し,班に大きな活力を与えている。周囲の班にも良い影響を及ぼしている。 (発表等)極めて積極的・的確に意見を述べることができ,意見を伝える強い熱意がある。(実験・討論等)活動に積極的に参加し,班に活力を与えている。 (発表等)積極的・的確に意見を述べることができる。(実験・討論等)活動に参加しているが積極性には欠ける。 (発表等)求められたら的確に意見を述べる。(実験・討論等)活動に対して消極的である。 (発表等)求められたら意見を述べるが,意欲を欠く。(実験・討論等)活動に参加しない,あるいは活動に対して阻害的である。 (発表等)求められても意見を述べない,または授業進行に阻害的な意見を述べる。
(レポート) 科学的活動,および科学を構成する要素的技能についての理解・説明論述は極めて優れており,授業内容を包括的に理解して的確に説明している。論述は優れており,授業内容を理解して的確に説明している。論述は出来ているが,授業内容の理解・説明が部分的である。論述は不十分であり,授業内容の理解・説明が最低限に留まる。論述はまったく不十分であり,授業内容の理解・説明も非常に乏しい。
      
      
      
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
授業前にはテキストを予習して授業の内容を把握しておくこと。
状況により反転授業(ビデオ視聴および活動)を導入する場合がある。
 
予習に関する教材
オンデマンド教材以外の指示・課題
 
復習に関する指示
授業後は内容を復習してよく理解し、レポート課題に反映させることが求められる。
 
復習に関する教材
オンデマンド教材以外の指示・課題
 
教科書・参考書
教科書・参考書補足
アカンサスに掲示してあるテキストは事前によく読んでおくこと。金沢大学国際基幹教育院ウェブサイトから以下の手順で閲覧できます。
http://ilas.w3.kanazawa-u.ac.jp/
1. 「新入生・在学生の皆さんへ」の項目以下にある「GS科目テキスト」をクリック
2. 「5A 科学技術と科学方法論」をクリック
3. ページ中段あたりに、日本語版テキストと英語版テキストがあります。
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
オフィスアワーについては授業で説明します。
質問等はアカンサスポータルのメールを利用してください。
 
履修条件
特になし
 
特記事項
特になし

ページの先頭へ