授業の主題
|
|
高校で学んだベクトルを発展させたものが線型代数と呼ばれる分野である. 「代数」という名前はついているが,幾何的な側面もあり,数学全般さらには現代科学全般の基礎になる分野である. その内容を高校の授業内容からの接続に留意しながら授業を行う. 公式を覚えて問題を解くという発想ではなく,どうしてそのような定義や概念が必要なのか,なぜそのような問題を考えるのか,といった根本的な問題意識から,抽象化に到る道筋を伝えたい. この授業での主たるテーマは行列の演算と連立一次方程式の解法である.
|
|
|
学修目標(到達目標)
|
|
連立一次方程式で表される関係は、日常生活から高度の学問的議論の対象に至るまで、現象を数理的にとらえようとする時、最も基本的なものとして普遍的に現れる. そのため、これを数学的に扱えるようになる事が重要である. ここでは高校までたかだか3未知数ぐらいまでしか扱わなかった連立一次方程式を任意未知数の一般形で取り扱う. また行列の一般論 (その演算、正則行列の概念等) を解説する.
|
|
|
|
|
授業概要
|
|
1. 行列と数ベクトル
2. 行列の演算
3. 行列と連立一次方程式
4. 連立一次方程式の基本変形 その1
5. 連立一次方程式の基本変形 その2
6. 連立一次方程式を解く
7. 正則行列と逆行列
8. 試験
受講生の予備知識や理解の状況により内容や順序が変わることがあります。アクティブラーニングとして,授業前に教科書をじっくり読むことや,授業後の復習や問題演習が期待されている。
|
|
|
評価方法と割合
|
評価方法
|
|
次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
|
|
|
評価の割合
|
|
【授業には3分の2以上の出席を必要とする】
・(80)% 定期試験
・(20)% レポート
|
|
|
|
授業時間外の学修に関する指示
|
予習に関する指示
|
|
予習に要する時間30分, 期間を通して通算30時間の自習時間が必要である。
|
|
予習に関する教材
|
オンデマンド教材以外の指示・課題
|
|
|
復習に関する指示
|
|
授業後に内容を理解し演習問題を解くのに要する時間60分, 期間を通して通算30時間の自習時間が必要である。
|
|
復習に関する教材
|
オンデマンド教材以外の指示・課題
|
|
|
教科書・参考書
|
教科書
|
|
|
9784563003814
|
三宅敏恒著
|
培風館
|
2008
|
|
|
|
参考書
|
|
|
9784563004781
|
三宅敏恒著
|
培風館
|
2012
|
|
|
9784785313166
|
佐武一郎著
|
裳華房
|
2015
|
|
|
9784535787551
|
佐藤文広著
|
日本評論社
|
2014
|
|
|
|
|
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
|
|
一回目の授業の際に告知する。
|
|
|
履修条件
|
|
|
|
|
|
その他履修上の注意事項や学習上の助言
|
|
単位認定のための条件として、一回目の授業に出席し当授業のガイダンスを受けることを課す。
|
|
|
|
|
|
|