授業の主題
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さまざまなリスクに対処する保険の役割は、現代社会において不可欠なものとなっている。例えば地震・噴火やそれらによる津波を原因とした損害を補償する「地震保険」があり、この保険が、2024年1月の能登半島地震に関連して注目されたのは記憶に新しいところである。
この講義は、損害保険の仕組みを学び、「保険」というシステムの役割と課題について理解することを目的としている。なお生命保険や社会保険については、Q4の「特講B(保険論Ⅱ)」にて扱う。受講者においては、ⅠとⅡの両方を履修することを推奨する。そうすることで、包括的に「保険」制度を理解することができる。
保険業界ないし金融業界志望者にとっては有益な講義となるはずだが、対象は必ずしもそれらに限定されない。例えば本学に自動車や自転車で通学する者にとっては、自動車保険や自転車保険は欠かせない。アパートを借りている者も、アパートが火事になった場合のリスクに備えて火災保険に入っている者もいよう。またインターンシップやアルバイト中の事故について補償する保険も存在する。このように、大学生の日常生活において保険は切り離すことはできないものである。この意味で、「保険」について学ぶことは意義のあることである。
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学修目標(到達目標)
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広い意味での「保険」というシステム、またその役割及び課題について理解することを目的としている。
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授業概要
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講義予定は以下の通り(変更がありうる。その場合は講義において連絡する)
第1回 ガイダンス/損害保険の仕組みと概要
第2回 保険法の概要
第3回 損害保険の種類1(火災保険・地震保険)
第4回 損害保険の種類2(自賠責保険・自動車保険、自転車事故と保険)
第5回 損害保険の種類3(リスクマネジメントと損害保険(企業分野の保険))
第6回 損害保険会社の仕事
第7回 損害保険業界の現状と課題
第8回 総まとめ・期末試験
本講義は、複数担当教員によるオムニバス制である。
第1回を村上裕教員(法学類)が担当する隆志。
それ以外の回は、宮崎隆志非常勤講師(日本損害保険協会)のほか、同協会職員・会員会社社員等が担当する。
なお、現時点では、対面での講義を予定している。ただし、講師の都合等により全面的にZoom(または対面)になる回も生じる可能性があるので、この点はご了承いただきたい。変更が生じた場合は、随時シラバス・講義等でお伝えする。
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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【授業には3分の2以上の出席を必要とする】
100% 学期末試験
出席のとり方は、出席管理システムとコメントペーパーの両方を併用する(詳細は、第1回の講義において説明する)。なお「3分の2以上の出席」の要件を満たさない場合、試験の成績にかかわらず一律に「放棄」として扱う。
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する指示
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★1.オンデマンド教材(授業内容の全体)
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予習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の全体)
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復習に関する指示
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★1.オンデマンド教材(授業内容の全体)
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復習に関する教材
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オンデマンド教材(授業内容の全体)
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教科書・参考書
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参考書
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9784641184206
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下和田功編
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有斐閣
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2014
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9784641220485
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山下友信 ほか著
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有斐閣
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2015
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9784641184053
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大谷孝一, 中出哲, 平澤敦編
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有斐閣
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2012
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教科書・参考書補足
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テキスト:とくに指定しない。なお講義時にレジュメ等種々の資料を配布することがある。
参考書:下和田功『はじめて学ぶリスクと保険(第4版)』(有斐閣)、山下友信ほか『保険法(第3版補訂版)』(有斐閣アルマ)、田中耕太郎『社会保険の現代的課題』 (放送大学教育振興会)、大谷孝一『はじめて学ぶ損害保険』(有斐閣)など。
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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講義後に対応する
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履修条件
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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・本講義は、過去の以下の科目と内容的に同一であるので、それらの科目の単位を取得した者は、この講義を受講できない(仮に履修登録しても、単位認定しない)。
「社会法特講(保険論)」「特講(保険論)」「現代社会における保険の制度と役割」(いずれも2単位)
・講義の開講形式(対面・遠隔)については、対面を原則とするが、状況により遠隔との併用ないし遠隔のみとすることがある。
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特記事項
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【重要】この講義は、「現代社会における保険の制度と役割Ⅰ」として「共通教育科目(自由履修科目)」としても開放している。
専門科目としてこの科目を単位取得した場合、翌年度以降に共通教育科目「現代社会における保険の制度と役割Ⅰ」を履修することはできない。同様に、この講義を共通教育科目として単位取得した場合、翌年度以降に専門科目として履修することはできない。誤ってそのように履修登録した場合は、「放棄」扱いとして処理する。
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