科目名[英文名]
細胞・分子生物学[Molecular and Cellular Biology]
担当教員[ローマ字表記]
滝野 隆久
[
TAKINO, Takahisa
],
木下 健
[
KINOSHITA, Takeshi
],
酒井 克也
[
SAKAI, Katsuya
]
科目ナンバー
GSCI1401A
科目ナンバリングとは
時間割番号
72E20a.101
科目区分
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講義形態
講義
開講学域等
共通教育
適正人数
99人
開講学期
Q1
曜日・時限
月4
単位数
1単位
授業形態
対面のみ
60単位上限
対象外
対象学生
全学生(共通教育科目に係る卒業要件未充足の2年以上優先)
キーワード
【対面授業型】 遺伝子、タンパク質、細胞増殖、癌、(Webクラスで講義資料・通知を閲覧可能)
講義室情報
総合教育2号館 C10示範教室(対面のみ)
開放科目
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備考
第8回のみB1講義室で実施
授業の主題
全ての生物は細胞で構成されている。「細胞・分子生物学」では細胞の構造と機能制御のメカニズムを分子レベルで学習するとともに、細胞機能制御の破綻により生じる「がん」を例により理解を深める。
学修目標(到達目標)
この講義では、細胞の構造と機能、その多様性を解説する。
授業概要
第1回目【対面授業型】
DNAからタンパク質へ
あらゆる細胞で遺伝情報はDNA→RNA→タンパク質という向きに流れる。本講義ではDNAの塩基配列情報がいつ、どのようにRNA、タンパク質へと変換されるのか、そのメカニズムについて学習する。(オンライン授業については内容が変更されている場合があります)
第2回目【対面授業型】
細胞とは?
細胞構造と特別な機能を果たす細胞小器官を学ぶ。多細胞生物は、組織と呼ばれる細胞の集合体から成り立っている。組織は、細胞と線維タンパク質が網目状構造をとった細胞外マトリックス(ECM)で構成されている。細胞同士は細胞間結合を介して直接、またECMを通して間接的に結合している。正常細胞とがん細胞の機能的な相違点を議論し学ぶ。(オンライン授業については内容が変更されている場合があります)
第3回目【対面授業型】
細胞周期と細胞分裂
細胞周期とは、一つの新しい細胞が誕生してから二つの娘細胞に分裂する間に規則正しい順序でおこる過程のことである。細胞周期は間期と分裂期からなり、細胞は間期に細胞質の成分を倍加し、核内のDNAを複製する。「がん」とは、細胞周期の制御不能によりおこる遺伝子の病気であることを討論し学ぶ。(オンライン授業については内容が変更されている場合があります)
第4回目【対面授業型】
生物工学と遺伝子工学
生物工学と遺伝子工学、特に組み換えDNA技術について詳しく学ぶ。組み換えDNAの作成方法、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)やDNA塩基配列の決定方法を紹介する。(オンライン授業については内容が変更されている場合があります)
第5回目【対面授業型】
がん生物学
「がん」の特徴を学ぶ。腫瘍とは、異常増殖した細胞の塊のことである。腫瘍細胞は正常な細胞より早く増殖し、継続して増殖する。腫瘍は必ずしも「がん」ではない。腫瘍は良性腫瘍と悪性腫瘍に分類される。悪性の腫瘍(がん)は治療抵抗性を示し、他の臓器に拡散し、その除去後に再発することがあるため、最終的に患者を死に至らしめる。「がん」とは、特に恐ろしい腫瘍であることをディスカッションして学ぶ。(オンライン授業については内容が変更されている場合があります)
第6回目【対面授業型】
がん遺伝子とがん原遺伝子
「がん」の発生は、さまざまな遺伝子の変異の蓄積に起因する。これらの遺伝子変異は、正常細胞のがん細胞化を阻止している制御経路を妨害する。がん原遺伝子は、細胞周期の進行を促進するタンパク質をコードしている。がん原遺伝子に変異がおこると、異常な細胞増殖を促進することで「がん」の起因となる遺伝子“がん遺伝子”となる。がん遺伝子は車のアクセルに例えられる。がん原遺伝子とがん遺伝子の機能とその発見に至った過程を学ぶ。(オンライン授業については内容が変更されている場合があります)
第7回目【対面授業型】
がん抑制遺伝子がん研究の展望
多くの腫瘍ではがん抑制遺伝子が欠失あるいは不活性化されており、その結果、細胞増殖に対する負の制御機構が除去され、腫瘍の異常増殖がおこる。がん抑制遺伝子は、細胞周期を止めるタンパク質やアポトーシス(細胞の自殺)を亢進するたんぱく質をコードしている。がん抑制遺伝子は細胞周期の進行を妨げたり、不適切な細胞分裂を止めたりすることから、がん抑制遺伝子を車のブレーキに例えることがある。がん抑制遺伝子の分子機構を議論し学ぶ。(オンライン授業については内容が変更されている場合があります)
第8回目 【対面授業型】
(許可された場合)筆記試験
評価方法と割合
評価方法
次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
評価の割合
授業には、3分の2以上の出席を必要とする。
学期末試験 80%
授業での活動状況 20%
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
講義スライド内容を確認する(Webクラスで講義資料・通知を閲覧可能)。
予習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
復習に関する指示
講義スライド内容を確認する(Webクラスで講義資料・通知を閲覧可能)。
復習に関する教材
オンデマンド教材(授業内容の一部)
教科書・参考書
教科書・参考書補足
オリジナルテキスト:
以下のURLにアクセスし確認すること。なお,印刷する必要はない。ダウンロードのみで可能(PC持参で可能)。
http://ilas.w3.kanazawa-u.ac.jp/students/subject/gs/gs_text/
※リンク先へのアクセスには,共通教育履修ガイダンスで配付する「金沢大学ID」が必要である。
参考文献
エッセンシャル細胞生物学 第3版 南江堂、ケイン基礎生物学 第4版 東京化学同人、基礎から学ぶ 生物 学・細胞生物学」 第2版 羊土社
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
アカンサスポータルを利用して電子メールにより質問すること。
履修条件
特になし
特記事項
特になし
教材ファイル
平成30年度テキスト.pdf
Text(English).pdf
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