タイトル

科目名[英文名] シェルスクリプトを用いた「ものグラミング」演習[Exercise on "Monogramming" using a shellscript] 
担当教員[ローマ字表記] 大野 浩之[OHNO, Hiroyuki], 森 祥寛[MORI, Yoshihiro], 松浦 智之 
科目ナンバー -----  科目ナンバリングとは
時間割番号 73638  科目区分 ----- 
講義形態 講義その他  開講学域等 共通教育 
適正人数 18人  開講学期 Q1 
曜日・時限 金2  単位数 1単位 
授業形態   60単位上限  
対象学生 全学生 
キーワード ----- 
講義室情報 学術メディア創成センター 多目的教室(対面のみ) 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
現在、日本ではSociety5.0時代の達成に向けてさまざまな取組を行っています。
このSociety5.0を迎えるにあたっては、これまで別々のモノだと考えてきた、
 ○個人が余暇に楽しんでいた「ものづくり」
 ○仕事や趣味などで行ってきた「パソコン上でのさまざまな操作」
 ○インターネット上で誰かが開発して提供している「さまざまな情報サービス」
が渾然一体となって、相互に連携し、利活用可能になります。

一方で、「プログラミングの勉強をして、さまざまなプログラムを作成したい。」と考えたことのない学生はいないでしょう。
しかし、「プログラミングをどのように学んで良いか分からない。」「JAVA? Python? R? Oracle? PHP? C?などと言われても、何を言っているのか分からない。」となって、一歩が踏み出せないことが多いかもしれません。
その上、多くのプログラミング言語では、1年から2年毎に大きなバージョンアップなどがあり、その前後で作成したプログラムが動かなくなったり、新しいプログラムが作れなくなったりして、実際に必要なときに、学んだことが使えないこともあります。


そこで本授業では、Society5.0で必要となる技法を、私たちは「ものづくり」と「プログラミング」をかけあわせた「ものグラミング」という新しい言葉で表現し、この「ものグラミング」こそが、「Society5.0に向けた人材に必要な技法」であると考えて、この技法を講義と実習を通じて学んで行きます。
そして、そのベースとなるプログラミング言語に、古くから存在し、今もほとんど変わること無く使用できる「POSIX環境におけるシェルスクリプト」を使い、そのプログラミング手法についても学習します。

なお、シェルスクリプトは、UNIXやLinuxと呼ばれるOSにおいて、システム操作などにも使用されるもので、多くのコマンドから形成されています。
それ故に最近のプログラミング言語ほど派手なことはできませんが、古くから変わらず存在し続け、これから先も長期間使用可能な言語です。
そして、シェルスクリプトを使えば、プログラミングに限らず、LinuxやWindows、macOSなどをコマンドから(キーボードから)操作できます。

「ものグラミング」を踏まえて、シェルスクリプトを使用できると、今後の研究活動を始めとする、さまざまな業務処理に、これまでとは違う視点から作業環境を構築し、効率的な作業が行えます。是非、学んでみてください。


本授業の内容は、古くて新しいアプローチになりますので、学生には、既存の知識として学ぶだけで無く、積極的に新しいもの見つけ出し、教員にフィードバックすることを望んでいます。
 
授業の目標
授業目標は次の通りです。

・ネットなどでも安価で購入可能な、さまざまな電子デバイスなどを動かすためのプログラミング環境を、自分のノートパソコン上に構築する。
・構築したプログラミング環境で、「ものグラミング」の考え方に則したさまざまなプログラミングができる。
・前述のプログラムを、徐々に発展させて、デバイスそのものをクラウド上の大量のデータやサービスと連携させ、クラウドと手元の小さな電子デバイス間で相互に影響を与える方法を身につける。
・併せてインターネットを活用するさいに注意すべきセキュリティなどを説明できる。
・POSIX環境におけるシェルスクリプトについて、新しい視点から説明できる。
・「Win/Mac/UNIXすべてで25年後も動く普遍的なプログラム」を書く方法を会得する。
・シェルスクリプトを日頃の問題解決に適用できるようになる。

なお、授業で使用する電子デバイスは、授業期間中、貸し出します。
 
学生の学修目標
授業内で演習として実施する「ものづくり」を通して、日常の学習活動やさまざまな作業などで行ってきた「パソコン上でのさまざまな操作」と,インターネット上で誰かが開発して提供している「さまざまな情報サービス」との連携・活用方法を「ものグラミング」のもとで身につける。
このための方法論として、手元で動く小さな「モノ」が徐々に発展しクラウドと連携するまでと,クラウド上の大量の情報やサービスが手元の小さな「モノ」に影響を与える方法を、主にPOSIX環境におけるシェルスクリプトを用いる。
 
学修成果
電子工作を中心とする「ものづくり」と日常の学習活動やさまざまな作業などで行ってきた「パソコン上でのさまざまな操作」、インターネット上で誰かが開発して提供している「さまざまな情報サービス」との連携・活用ができる。
POSIX環境におけるシェルスクリプトを用いたプログラミングによって、「すべてのUNIX系の環境下で25年後も動く普遍的なプログラム」を作成できる
 
授業概要
本授業では、IoTデバイスをシェルスクリプトから制御し、これらのデバイスをインターネット上のクラウドサービスと簡単に連携させるための手法を具体的に学び、実際の端末等を用いて演習する
授業で使用するIoTデバイスなどは期間中貸与するが、各自ノート型パソコンは持参すること。

なお、持参するパソコンのOSは、Windows11かWindows10、もしくは最新のmacOS、およびLinuxであること。
またパソコンには、USBタイプAポートが2つ以上必要なのでその準備ができていること。

授業を行う教室は、学術メディア創成センター2階多目的教室である。
 
評価方法と割合
評価方法
次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
 
評価の割合
【授業には3分の2以上の出席を必要とする】
・70% レポート
・30% 演習の発表点
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
授業までに準備しておく内容を提示するので、必ず準備すること。
 
予習に関する教材
 
復習に関する指示
復習に関する教材
 
教科書・参考書
特になし
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
アカンサスポータルを使って質問等に対応します。

直接会って質問したい場合は、授業の前後か、事前にメッセージを送って予約を取ること。
 
履修条件
その他履修上の注意事項や学習上の助言
学生は、自分のノートパソコンを必ず持ってくること。

教室は、学術メディア創成センター2階の多目的教室です。
 
特記事項
特になし

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