授業の主題
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集団の健康度を評価するために,保健統計データの意義を理解し,基礎的な解析能力を身につけることを授業の主題とする。
また,主要疾患に関する疫学研究を通して,実践的な疫学研究手法を理解することも授業の主題とする。
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授業の目標
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1. 保健統計情報の判読能力を高めることを目標とする。
2. 疫学の実践応用例を教授することを目標とする。
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学生の学修目標
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1.実際の保健統計情報の分析を通して,その特徴を把握する。
2. 全般的な健康状況やその推移を理解する。
3. 実践的な疫学研究を通して,疫学の必要性を認識する。
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授業概要
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グループ単位で下記の内容を学習し発表する。最新の「国民衛生の動向」(厚生の指標〔臨時増刊])に掲載されているデータに基づき,保健統計情報の読み方を習得する 。<8回>
1.人口静態
人口のピラミッド,人口推移,年齢3区分別人口,都道府県別人口
2. 人口動態
出生数,合計特殊出生率,粗死亡率,死因別の死亡割合,年齢調整死亡率(がん、心疾患、脳
血管疾患、自殺),部位別がん死亡率
3. 人口動態(母子)
周産期死亡率, 乳児死亡率, 妊産婦死亡率
4.生命表
平均寿命, 都道府県別の平均寿命の比較, 諸外国の平均寿命の比較
5.健康状態と受療状態
有訴者率, 通院率, 悩みとストレス, 疾病分類別にみた受療率
6.保健と医療の動向
受療率(糖尿病,高血圧,脂質異常、肥満・やせ, 介護が必要となった原因)
運動習慣のあるもの, 喫煙者率, 喫煙状況の国際比較
7.保健対策及び感染症対策
HIV感染, AIDS患者の推移, 結核罹患率の推移
8. 生活環境
水道普及率, 伝染病患者数の推移
疫学研究手法を理解し、疫学研究の成果を看護に応用できる。<8 回>
1.オリエンテーション
2.疑問を構造化
3.疑問をモデル化
4. 測定デザイン
5.暴露指標
6. 研究デザイン
7. 疫学研究に触れる(2回)
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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授業には、3分の2以上の出席を必要とする。
レポート 50
演習の発表点 50
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授業時間外の学修に関する指示
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復習に関する指示
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毎回、講義で学んだ内容を復習して次の講義に臨むこと
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教科書・参考書
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教科書
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978-4-260--1998-9
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牧本清子
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医学書院
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2021
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国民衛生の動向 2021/2022
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厚生労働統計協会
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2021
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参考書
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978-4884123727
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KennethJ. Rothman 他
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篠原出版新社
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2013
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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京田:在室時は対応します(4号館3階4312号室)メールも可(kyota@mhs.mp.kanazawa-u.ac.jp)
板谷:在室時は対応します(1号館3階1306号室)メールも可(itatani@staff.kanazawa-u.ac.jp)
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履修条件
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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疫学・保健統計学を履修後に本科目を履修することが望ましい
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特記事項
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保健師としての実務経験を活かして、疫学の原理を教育する
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