授業の主題
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疫学は健康を科学的に分析・評価する手法を学ぶ学問である。
保健活動の専門職として,地域における健康に係わる問題を解き,かつ,その活動を評価する能力を修得する。
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授業の目標
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健康の概念を示し、健康に係わる要因を明らかにする。
要因探索の手法としての疫学の基礎を示す。
保健統計学の基礎を理解し、目的に応じた分析方法と考えて結果を解釈できるように、統計手法を示す。
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学生の学修目標
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1.疫学の概念と調査方法を理解する
2.疾病頻度と曝露効果の指標を理解する。
3.データ解析の基本を修得する。
4.マス・スクリーニングの原理と方法を理解する。
5.主要疾患の疫学について修得する。
6.最新の保健統計情報を理解する。
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授業概要
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疫学
1.疫学概論(疫学の定義,有効性),健康と
その成立(健康の定義と健康観,予防医学
と健康増進,疫学の3要素)
2.疫学的方法(罹患率・有病率,記述疫学,
分析疫学〔患者対照研究とコホート研
究〕,介入疫学,検査の妥当性と信頼性,
因果関係の推定, アウトブレイク、暴露効
果の指標,交絡)<4回>
3.感染による健康障害と予防(感染症成立の
要因,感染症の流行現象,感染症の予防,
主な感染症の動向,食中毒)
4.健康管理と方法(正常と異常の考え方,ス
クリーニング検査の精度と有効性,健康増
進の方法),主な疾患の疫学
5.期末試験
保健統計
1. 資料と分布, 帰無仮説と統計的有意,
正規分布
2. χ 2 検定
3. 正規分布とχ 2 検定の演習
4. 平均値に関する推定と検定
5. 平均値の検定の演習
6. 相関係数と検定
7. 健康指標(健康現象の測定方法,主な健
康指標〔年齢調整死亡率等〕,出生・死
亡の現状と推移,人口動向)
8. 期末試験
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講義スケジュール
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講義回 | テーマ | 具体的な内容 | 担当教員 |
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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授業には、3分の2以上の出席を必要とする。
学期末試験 80
レポート 20
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授業時間外の学修に関する指示
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復習に関する指示
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毎回、講義で学んだ内容を復習して次の講義に臨むこと。
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教科書・参考書
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教科書
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978-4-260-01998-0
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牧本清子
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医学書院
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2019
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978-4896325126
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赤澤宏平 他
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メディックメディア
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2020
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参考書
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978-4757800212
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井上 克己 他
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医学出版
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2008
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978-4884123727
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KennethJ. Rothman 他
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篠原出版新社
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2013
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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京田:在室時は対応します(4号館3階4312号室)
メール可(kyota@mhs.mp.kanazawa-u.ac.jp)
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履修条件
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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本講義と疫学・保健統計演習と合わせて,疫学・保健統計学に関する基礎的な知識・考え方を習得すること。
疫学演習でも同じ教科書を使用する。
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特記事項
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保健師としての実務経験を活かして、疫学・保健統計学の原理を教育する
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