タイトル

科目名[英文名] 卒業研究・設計[Graduation Thesis/Design] 
担当教員[ローマ字表記] 全 教 員[All faculty], 遠藤 徳孝[ENDO, Noritaka], 久保 善司[KUBO, Yoshimori], 髙山 雄貴[TAKAYAMA, Yuki], 桝谷 浩[MASUYA, Hiroshi] 
科目ナンバー CEDP4001F  科目ナンバリングとは
時間割番号 44151  科目区分 ----- 
講義形態 -----  開講学域等 理工学域 
適正人数 -----  開講学期 Q1,Q2,Q3,Q4 
曜日・時限 集中  単位数 8単位 
授業形態   60単位上限  
対象学生 ----- 
キーワード 文献調査能力、課題発見,設定能力、分析・総合化・知識の応用能力、研究遂行能力と積極性、論文作成能力,文書力、説明能力,発表能力  
講義室情報 (対面と遠隔(双方向)の併用) 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
これまでの講義、実習で学んだ知識を生かし、指導教員のもとで各自に与えられる研究課題に沿って、卒業研究論文(学士学位論文)を作成する。これを通して研究の計画、実施、成果のまとめといった一連の研究作業を取得するとともに、最新の知識を学ぶ。

 
授業の目標
これまでの講義、実習で学んだ知識を生かし、指導教員のもとで各自に与えられる研究課題に沿って、卒業研究論文(学士学位論文)を作成する。これを通して研究の計画、実施、成果のまとめといった一連の研究作業を取得するとともに、最新の知識を学ぶ。

 
学生の学修目標
研究計画の立案、参考文献のレビュー、実験、計算、理論展開、論文の執筆方法などを具体的な研究課題をもとに指導する。下記の能力を身に付ける。
1)文献調査能力        2)課題発見,設定能力    3)分析・総合化・知識の応用能力
4)研究遂行能力と積極性    5)論文作成能力,文書力   6)説明能力,発表能力
 
授業概要
指導教員のもとで各自に与えられた研究課題目にそって卒業研究論文を作成する。卒業論文題目は4月に決定される。卒業研究の内容は,研究計画の立案,参考文献のレビュー,実験,計算,理論展開,論文の執筆など,非常に豊富である。

次に示す手順並びに方法(達成度判定基準)により、達成度評価を行う。
(A) 達成度判定の目的
1) 指導法の向上:卒業研究における教育目標の達成度をできるだけ指導記録に基づいて定量的に測り、教育・研究指導の効果を確認することによって、各教員個々人が教授法、指導方法を自己点検して、学部教育の仕上げとなる卒業研究の教育効果を最大限に引き出す改善につなげる。その結果、研究室あるいは個人単位の課題設定レベル、達成要求レベル、指導法などの標準化、あるいは要求レベルの底上げを期待する。
2) 学生の意欲増進:学生にも目標と判定基準を具体的に明示することで、達成度の自己評価を通じて学習の動機付け、卒業研究への取組み意欲を増進させると共に、反省の機会を与えて達成度、教育効果の向上を期待する。
(B) 達成度判定基準の設定
 掲げた各達成目標とする能力ごとに、要求事項と判定レベルを、以下の通り設定する。

中間発表時と最終(卒業研究発表時)の2回、達成度評価を行う。
B-1 文献調査能力の基準
要求事項
a) 検索ツールの利用:図書館の検索情報やインターネットなど情報検索ツールが利用できるスキルがある。
b) データ収集:ツールを駆使して偏りのない多くの関連調査データを収集できる。
c) データ抽出:収集した調査のデータの中から必要な情報を抽出することができる。
d) データ整理:抽出した調査データを、論理立てて整理できる。
e) 解決策の提案:整理した調査データを基に、自らのオリジナルな解決策や考え、自らの意見を提案できる。
B-2 課題発見・調査能力の基準
要求事項
a) 提案能力:与えられた課題に関連する意義ある具体的な研究課題を提案できる。
b) 課題の意義付け:課題の背景、重要性や意義について主張できる。(間違っていてもよい。)
c) 課題実施の見通し:課題遂行の可能性について、測定装置や設備、ソフトウェアの環境の限界を考慮して課題実施の概要計画を立てることができる。
d) 課題設定能力:指導教員、大学院生と討議して、最終的に実施する課題を適切に選択することができる。
e) 結果の予測能力:課題実施結果から得られるであろう結論をある程度予測できる。
B-3 分析・総合化・知識の応用能力の基準
要求事項
a) 現象の理解:観察した現象や得られたデータの直接的(表面的)な意味が理解できる。
b) データの分析スキル:その現象やデータを既習の工学的スキルを用いて分析できる。
c) 現象の定性的解釈:分析した結果の本質的な意味が理解でき、その理由や原因を定性的に解釈できる。
d) 現象の定量的解釈:既習の知識や理論を用いて、分析した結果を定量的に(あるいは定性的に)説明できる。
e) 結果の導出:分析結果から普遍的な結論を帰納的に引き出すことができる。
B-4 研究遂行能力(実験、シミュレーションなど)と積極性の基準
要求事項
a) データ採取:実験やシミュレーションなどを通じて分析に必要なデータを取得できる。(実験装置やプログラムなどのツールの最小限の操作によるデータ取得)。あるいは、分析すべきデータは事前に与えられる。
b) 準備:データ取得用ツール(実験装置やプログラム)の作成あるいは既存(市販)ツールの使いこなしができる(使用条件や、限界を理解している。)
c) 結果の判断と改善の提案採取したデータから処理方法(実験方法やツールの使い方)の妥当性を判断できる。あるいは、与えられたデータが目的に添うものかどうかを判断できる。
d) 考察:採取したデータあるいは与えられたデータの持つ意味が理解・解釈できる。
e) 方法の提案:課題に対して分析すべきデータをどのようにして得るかを提案できる。
B-5
要求事項
a) 論文・報告書の形式・体裁:表紙、見出し、段落などが統一的な様式で仕上げられている。
b) 文章表現力:科学技術文書として客観的かつ専門的に適切な表現、曖昧さのない文章表現がなされている。
c) 論文・報告書の構成:背景と目的、方法、結果と考察、結論、参考文献などが、必要に応じて図表を用いて順序立てて記述されている。
d) 論理的一貫性:報告書・論文の主張が論理的に首尾一貫している。
e) 結論の誘導:結論に至る論理展開に誤りがなく、残された問題点や課題についても十分な考察が加えられている。
B-6 プレゼンテーション能力(内容と技法に区分)の基準
1) プレゼンテーションの内容
要求事項
a) 課題の背景:課題の内容に対する背景や周囲の状況が把握できている。
b) 課題の目的:課題の目的が十分理解できており、明確である。
c) 課題解決方法の適切性:課題解決の方法が適切にまとめられており、高い信頼性がある。
d) 結果の意味づけ:課題解決の結果に対する意味づけが、基本原理に照らして論理的に説明されている。
2) プレゼンテーションの技法
要求事項
a) 資料の提示:資料やOHP等が適切に用意されている。
b) 理解度:自分の発表内容を熟知しており、表現に曖昧さが無い。
c) 発表態度:適切な口頭表現と身振りとによって、相手に理解させようとする努力が感じられる。
d) 発表の組立てと要点の明確さ:発表内容の道筋が整理されており、要点が明確でわかり易い。
e) 質疑への適切な応答:質問の意味を正確に把握して的確な応答ができる。
なお、判定基準は以下の通りである。
1:a)-e)の内1項目以下しか該当しない。
2:a)-e)の内2項目が該当する。
3:a)-e)の内3項目が該当する。
4:a)-e)の内4項目が該当する。
5:a)-e)の内5項目が該当する。

(4) 継続的改善方策
 卒業研究に着手してから研究が計画的に進むように中間発表会までに、「卒業研究計画書」を作成する。中間発表会は一人8分(発表5分、質疑3分)として複数の会場に分かれて、プロジェクターを使ったプレゼンテーションを前提として実施する。このことにより、普段研究指導を受けている指導教員以外の教員からの指摘やアドバイスが今後の研究の実施ならびに研究の方向性を確認するうえで非常に有効に機能させる。もちろん、研究グループ毎に定期的に研究ゼミを行い、その中で上記の学習目標が達成できるように「P」→「D」→「C」→「A」サイクルが行われるように心がける。

関連する学習・教育目標:(3)思考・判断、(4)関心・意欲、(6)技能・表現・行動

 
評価方法と割合
評価方法
その他/Other methods 卒業研究の全過程を通して、上記6項目についての指導教員による総合的評価と提出した卒業論文の内容及びその発表会における審査結果を統括して、「合否」判定を行う。
 
評価の割合
研究ゼミ 40 卒業研究発表 10 卒業論文 50 記述箇所 講義科目ではないため、3分の2ではなく、5分の4以上の出席を必要とする。/

研究ゼミに出席し、卒業論文をまとめて提出すること、ならびに卒業研究発表を行うことが必須であり、総合的に判断して、合否判定を行う。
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
指導教員の指示に従って下さい.
 
予習に関する教材
 
復習に関する指示
指導教員の指示に従って下さい.
 
復習に関する教材
 
教科書・参考書
特になし
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
指導教員の指示に従って下さい.
 
履修条件
特になし
 
特記事項
カリキュラムの中の位置づけ
4年生への進学に必要な単位を取得していること(卒業研究の着手に必要な単位を取得済であること)
 

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