授業の主題
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この授業の主題は「地域とはなにか」です。具体的には「地域」をどのようにとらえるか、とらえるべきかを多面的に探ります。
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授業の目標
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授業の目的は、地域と、その学問分野に関する知識を深めることによって、地域に対する見方・考え方とともに、地域や空間、環境に関する興味・関心を育成することにあります。
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学生の学修目標
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学生の学習目標は、地域や空間、環境に対する見方・考え方や、成果・課題を理解することになります。その結果として、地域学としての地理学の目的や構成、地域に対する地理学なアプローチを知ることになります。
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授業概要
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本授業では、「地域」がどのようにとらえられるか、とらえるべきを考えます。事例としては、ここ金沢を初めとして,わが国、北アメリカやヨーロッパなどについて、特に都市地域に焦点をあてながら多角的かつ具体的に考えます。
<授業構成>
Ⅰ. イントロダクション
(1) 授業の目的と構成
(2) 地域学とはなにか
Ⅱ. 地域の基本的性格
(1) 地域の形式的性格 ―地域としての要件―
D.ホイットルセイの5素
位置と範囲(境界)
(2) 地域の実質的性格 ―地域の実体性論争―
地域実体説
地域有機体説、地的統一説
地域便宜説
【トッピック①】都市と村落(農村)
Ⅲ. 形式地域と実質地域
―都市を例に―
(1) 形式地域―行政域として―
日本:「市」地方自治法(第8条)――
金沢市、東京都区部
ヨーロッパ:
フランス・コミューン
パリ、カマンベール
スペイン・ムニシピオ
アメリカ合衆国の法人化地区
ニューイングランド諸州
マサチューセッツ州ボストン・レキシントン
ジョージア州の円形自治体
中西部〜山岳諸州―タウンシップ制―
→ 人口からみる地域
(2) 実質地域―市街地として―
日本のDID(人口集中地区)
アメリカ合衆国のUA(Urbanized Area)
→ 景観からみる地域
(3) 実質地域(続)―都市圏として―
アメリカ合衆国のMSA(Metropolitan Statistical Area)
金沢都市圏
→ 機能からみる地域
【トッピック②】国勢調査
Ⅳ. 地域情報と地域分析
(1) 地域の情報とは
データと情報
地域情報の構造
属性行列型
相互作用行列型
(2) 地域認識の方法
地域の分類・類型化――アメリカ合衆国都市を例に――
ロサンゼルス
アトランタ
マイアミ・マイアミビーチ
地域区分
等質地域区分
結節(機能)地域区分
全体地域と部分地域
(4) 地域分析の視点
地域構造/地域システム
地域(空間)プロセス
【トッピック③】地域の情報システム(GIS、RESAS)
また、授業の一環としてフィールドワークを行います。実施日は5月23日(日)ですので、あらかじめ予定にいれておいて下さい(まる一日かかります)。
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講義スケジュール
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講義回 | テーマ | 具体的な内容 | 担当教員 |
1 | Ⅰ. イントロダクション (1) 授業の目的と構成 (2) 地域学とはなにか | | |
2 | Ⅱ. 地域の基本的性格 (1) 地域の形式的性格 ―地域としての要件― | | |
3 | (2) 地域の実質的性格 ―地域の実体性論争― | | |
4 | 【トッピック①】都市と村落(農村)
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5 | Ⅲ. 形式地域と実質地域 (1) 形式地域―行政域として― → 人口からみる地域 | | |
6 | 同上 | | |
7 | 【トッピック②】国勢調査 | | |
8 | Ⅲ. 形式地域と実質地域(続) (2) 実質地域―市街地として― → 景観からみる地域 | | |
9 | (3) 実質地域(続)―都市圏として― → 機能からみる地域 | | |
10 | フィールドワーク ―地域の実地観察― | | |
11 | 同上 | | |
12 | Ⅳ. 地域情報と地域分析 (1) 地域情報とは ・データと情報 ・地域情報の構造 | | |
13 | (2) 地域認識の方法 ・地域分類・類型化 ・地域区分 ・全体地域と部分地域 | | |
14 | (3) 地域分析の視点 ・地域構造/地域システム ・地域(空間)プロセス | | |
15 | 【トッピック③】地域の情報システム | | |
16 | 試験 | | |
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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① 学期末試験→70%
② 学外フィールドワークのレポート(3000字以上)→30%
③ 欠席・遅刻・途中退出・携帯電話等使用など授業への非参加行為(1回あたり100/15減点、ただしゲーム等の甚だしいものについては、さらに減点)
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授業時間外の学修に関する指示
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教科書・参考書
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教科書
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基本地図帳 改訂版 2021/2022
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二宮書店
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2020
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参考書
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9784887213026
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新しい都市地理学
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東洋書林
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教科書・参考書補足
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<参考書>
高橋伸夫ほか『新しい都市地理学』東洋書林。
<地図帳>
『基本地図帳 改訂版 2021/2022』(二宮書店刊)
*受講に際しては、地図帳が必要です。本授業では、上の地図帳を利用しますが、高等学校で使用した地図帳があれば、それを用いても構いません(ただし中学校の地図帳は情報量が限られるので不適)。
その他、授業の進行に応じて適宜紹介します。
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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①授業終了後の約1時間(質問や相談があれば、授業終了時に遠慮無く申し出て下さい)。
②木曜日正午〜午後1時(ただし,この時間帯は,会議等により不在の場合もたまにありますので,できれば①が確実です)。
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履修条件
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*)5月23日(日)のフィールドワークに参加できること。
1)地図帳を用意すること。
2)遅刻、途中退出等をしないで授業に望むこと。
3)授業中、携帯やパソコン等、電子機器を操作しないこと。飲食禁止。
4)レポート等は期限までに余裕をもって提出すること(期限後は一切受け付けません)。
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受講者調整方法
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適正人数を大幅に超えた場合、スクリーニングテストによる絞り込を行います。
スクリーニングテストの内容は、地域創造学の第2クオーター第1・2回授業(伊藤担当)に関わるものとします。
適正人数以内に納まる場合に限り、地域創造学類以外の学生の受講を受け付けます。
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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・授業の一環としてフィールドワークを行います。実施日は5月23日(日)ですので、あらかじめ予定にいれておいて下さい(まる一日かかります)。
・受講にあたっては、教科書とともに地図帳が必要です。高等学校で使用した地図帳があれば、それを用いても構いませんが(ただし中学校の地図帳は情報量が限られるので不適)、本授業では『基本地図帳[改訂版]』(二宮書店刊)を利用しながら進めます。
・後期開講の『都市地理学』や『都市・交通論演習』は、本授業『地域学原論』で取り扱う内容が基礎になります。このため、『都市地理学』や『都市・交通論演習』において受講者数調整が必要になった際は、本『地域学原論』の成績により絞り込みますので、留意して下さい。
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カリキュラムの中の位置づけ
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地域創造学II(第2クオーター)のうち第1・2回授業(伊藤担当)は本授業の基礎になります。
他方、都市地理学AとBは本授業の発展として、前者は地域構造/システムを、後者は地域(空間)プロセスを掘り下げるものです。
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