授業の主題
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2015年に国際連合の加盟国で合意されたSustainable Development Goals(SDGs)(持続可能な開発目標)は、貧困・環境・教育・人権等の多分野にわたる17のゴールを含み、今後世界が「持続可能な社会」へ転換していく道筋を示したものです。SDGs達成のためには、企業・政府・市民の能動的な取り組みが必要とされており、そのためにはSDGsの本質的な理解が喫緊の課題となっています。この授業では、自身の現代社会への問題意識を起点に、SDGsが目指す「持続可能な社会」の本質をとらえ、その社会の構築のために有効なアクションを考察します。
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授業の目標
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参加型・対話型・問題解決型の学習を通して、現代の社会課題への理解を深め、課題解決に必要な肯定的な未来志向性および問題解決能力の向上をはかることを目指します。
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学生の学修目標
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1.自分の関心のある社会課題解決の重要性を自分の言葉で他者にわかりやすく説明できるようになる
2.自分の関心のある社会課題が発生する問題構造の仮説を論理的に説明できるようになる。
3.自分の関心のある社会課題の解決のツボは何かを、その根拠とともに他者にわかりやすく説明できるようになる
4. 自分の関心のある社会課題の解決のために効果的だと思われるアクションを提示することができるようになる
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授業概要
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パート1:「18番目のSustainable Development Goal」を考える
このセクションでは、社会に対する自分自身の問題意識の言語化を行い、さらに他の17のSDGsとの関連性などを踏まえながら、独自の18番目のゴールを考察・提案します。
1 自分の問題意識の言語化・共有
自分が関心のある課題に関して、他者との対話を通じて理解を深める
2 SDGsの概観・独自の18番目のゴールの考察
SDGsの17のゴールとのつながりや相対的位置づけをふまえつつ、社会が達成すべきだと思う独自の18番目のゴールの考察を行う
3 ストーリーテリング(中間発表)
聞き手が共感できるストーリーを意識しながら「自分が提案する18番目のゴール」をテーマに発表を行う。
パート2:「18番目のSustainable Development Goal」のアクションプランを考える
このセクションでは、自身が設定した「18番目のゴール」に関連する社会課題の問題構造仮説をシステムモデル図を使い視覚的に提示し、問題解決に向けての根治療法的なアクションプランを考察します。
4 システムモデル手法の概観
システムモデル手法を概観し、練習問題を通して、その活用方法を身につける。
5 システムモデル図を使った問題構造の仮説化
自分が設定した「18番目のゴール」に関連する社会課題の問題構造仮説をシステムモデル図を使って視覚的に説明する。
6 社会の問題対処能力を高める
問題にかかわる各ステークホルダーのどのような能力形成が問題解決に必要かを検証し、図を使って視覚的に説明する。
7 成功(途中)事例の検証
国内外において一定の成果を収めている事例を検証し、何が成功のコツであったのかを考察する。
8 プロジェクトの提案(最終発表)
「18番目のゴール」を達成するために必要な社会の変化を促すようなプロジェクト案を発表する
*授業内容は適宜変更する場合があります。
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評価方法と割合
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評価方法
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次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、 「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
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評価の割合
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個人課題(50%) 中間・最終発表(50%)
*単位取得には3分の2以上の出席を必要とする。
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授業時間外の学修に関する指示
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予習に関する指示
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次の授業でカバーするテーマに関する個人課題へ各自取り組み、次の授業前までに回答を提出しておく。
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復習に関する指示
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授業後には授業内容を振り返って理解を深める。
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教科書・参考書
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参考書
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なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
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枝廣淳子、小田理一郎
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東洋経済新報社
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2007
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2030アジェンダ
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国際連合広報センター
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https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
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オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
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担当教員の金沢大学メールアドレスに連絡のこと。 *河内幾帆の連絡先:ikuho.kochi@staff.kanazawa-u.ac.jp
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履修条件
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融合学域の所属学生は2年生以上のみ履修可。
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その他履修上の注意事項や学習上の助言
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次の授業でカバーするテーマに関する個人課題へ各自取り組み、次の授業前までに回答を提出しておく。
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特記事項
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この授業では学生同士のディスカッションを多用します。対面型の授業とともに、Zoomを使用した双方向Web型授業を組み合わせた形で実施します。インターネット環境に問題がある場合はご相談ください。
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