タイトル

科目名[英文名] 物質化学実験C[Experiments in Basic Chemistry C] 
担当教員[ローマ字表記] 片岡 邦重[KATAOKA, Kunishige], 山下 哲[YAMASHITA, Satoshi], 瀨尾 悌介[SEO, Daisuke], 水野 元博[MIZUNO, Motohiro], 井田 朋智[IDA, Tomonori], 雨森 翔悟[AMEMORI, Shogo], 重田 泰宏[SHIGETA, Yasuhiro], 永谷 広久[NAGATANI, Hirohisa], 西山 嘉男[NISHIYAMA, Yoshio] 
科目ナンバー CHEM2829C  科目ナンバリングとは
時間割番号 12303  科目区分 ----- 
講義形態 -----  開講学域等 理工学域 
適正人数 〜45  開講学期 Q3,Q4 
曜日・時限 月3〜5,火3〜5,水3〜5  単位数 4単位 
授業形態   60単位上限  
対象学生 ----- 
キーワード 【対面授業型】タンパク質,酵素,核酸,反応速度論,タンパク質精製,クロマトグラフィー,電気泳動,遺伝子操作,PCR,変異導入,物理化学,量子化学,熱力学,分光学,重量分析,容量分析,分離分析,電気分析化学,分光分析化学  
講義室情報 ----- 
開放科目 ----- 
備考 EMI科目(英語で行われる授業科目) 

授業の主題
1)タンパク質,酵素,糖質,核酸を材料に,生体物質の分離・精製,分析,酵素反応の解析,遺伝子操作など生化学の基本実験操作を学ぶ。
2)実験を通じて量子化学及び物理化学の基礎を身につける。
3)分析化学に関する実験を通じて,重量分析,容量分析,分離分析,および機器分析の基礎と応用に関する知識と技術を体得する。
 
授業の目標
1)生物化学に関する実験によってタンパク質・酵素やDNA等を扱う場合の基本的な技術を習得する。
2)量子化学や熱力学に関する実験によって、これらが化学とどのように結び付いているかを学ぶ。
3)分析化学実験の基礎と応用に関する知識と技術を体得する。
 
学生の学修目標
1)生物化学Ⅰ〜Ⅲで学んだ内容を実験によって学ぶとともに、生物化学で用いる様々の特有のテクニックを習得する。学生にとってタンパク質や遺伝子等の生体物質を扱いかたを習得する唯一の機会となっているので特に注意喚起したい。
2)理論化学Ⅰ〜Ⅲで学んだことがらや熱力学及び分子構造の基礎について、実験を通じて理解を深める。
3)分析化学Ⅰ〜Ⅲ等で学んだ内容について、実験を通じて理解を深める。
 
授業概要
1)生物化学実験
1. 卵アルブミンの精製と結晶化--卵白よりアルブミンとリゾチームを部分的に精製し,最後に結晶化を行う。顕微鏡による結晶の観察,透析法,SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE),タンパク質および糖の定量法を学ぶ。
2. DNAの抽出と遺伝子操作--組換え大腸菌からプラスミドDNAを抽出・精製し,その性質と定量法を学ぶ。大腸菌の遺伝子組換えを実験を通して,遺伝子の発現調節について理解する。遺伝子操作の例として制限酵素によるDNAの消化と,PCR法によるDNA断片の増幅,部位特異的変異導入実験を行なう。
3. 酵素活性の測定--仔牛小腸アルカリフォスファターゼを材料とし,酵素反応速度,熱力学的パラメータ,ミカエリス定数,阻害定数などを決定する

2)理論化学実験
  1.希酢酸の電離平衡と解離熱の測定
2.示差走査熱量計(DSC)による塩化アンモニウムの相転移点の測定
  3.液体の屈折率と分子屈折の測定
  4.水素原子のスペクトルの測定とリ-ドベリ定数の決定
  5.塩化水素の振動回転スペクトルの測定と力の定数、原子間距離の決定

3)分析化学実験
 1. 重量分析:硫酸銅中の各種成分の定量
 2. 容量分析:酸化還元滴定とその応用
 3. 分離分析・機器分析:
 ・電解重量分析
 ・溶媒抽出
 ・原子吸光分析
 ・サイクリックボルタンメトリー
*それぞれの実験内容については変更される場合がある
 
評価方法と割合
評価方法
標準評価法
 
評価の割合
1)生物化学
3分の2以上の出席を必要とする。
 レポート 80%
 実験態度 20%
2)理論化学
 3分の2以上の出席を必要とする。
 レポート 80%
 実験態度 20%
3)分析化学
 3分の2以上の出席を必要とする。
 レポート 80%
 実験態度 20%
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
授業内容について十分な予習・復習が必要である。
 
予習に関する教材
 
復習に関する指示
授業内容について十分な予習・復習が必要である。
 
復習に関する教材
 
教科書・参考書
教科書・参考書補足
生物化学実験教科書
プリント「生物化学実験」
生物化学実験参考書
ヴォート 基礎生化学 (東京化学同人)
日本生化学会編 「新生化学実験講座」5巻(東京化学同人)

理論化学実験教科書
 実験の手引き(プリント)を配布する
理論化学実験参考書
 物理化学実験法(東京化学同人、千原秀昭)
 アトキンス物理化学上,下(東京化学同人)

分析化学実験教科書
 実験手引き書を配布する
分析化学実験参考書
 井村久則・樋上照男編「基礎から学ぶ分析化学」化学同人
 井村久則・樋上照男編「基礎から学ぶ機器分析化学」化学同人
 阿藤 質著「分析化学」培風館
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
1)生物化学実験担当教官電話番号
 264-5683
 264-5684
 kataoka@se.kanazawa-u.ac.jp
 yamashita@se.kanazawa-u.ac.jp
 dseo@se.kanazawa-u.ac.jp
2)理論化学実験担当教官電話番号
TEL:
 264-5686
 264-5924
e-mail:
 mizuno@se.kanazawa-u.ac.jp
 ida@se.kanazawa-u.ac.jp
 amemori@staff.kanazawa-u.ac.jp
3)分析化学実験
nagatani@se.kanazawa-u.ac.jp
yosi1166@se.kanazawa-u.ac.jp
 
履修条件
適正人数
〜45
 
その他履修上の注意事項や学習上の助言
生物化学I〜III、理論化学I〜III、分析化学I〜IIIおよび分光分析化学を履修していることが望ましい。
本授業では、教員と学生による質疑応答や、小テストといったアクティブラーニングを行う。

 
特記事項
特になし

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