タイトル

科目名[英文名] ★応用物理化学Ⅰ[Physical Chemistry I for Application] 
担当教員[ローマ字表記] 淺川 雅[ASAKAWA, Hitoshi] 
科目ナンバー CHEM2324A  科目ナンバリングとは
時間割番号 12211  科目区分 ----- 
講義形態 -----  開講学域等 理工学域 
適正人数 -----  開講学期 Q3,Q4 
曜日・時限 月2  単位数 2単位 
授業形態   60単位上限  
対象学生 ----- 
キーワード ハイフレックス授業型、 分子間力、分光学  
講義室情報 自然科学本館(総合研究棟Ⅴ) 210講義室 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
化学物質の構造・物性の起源となる「分子間相互作用」を物理化学的観点から理解を深める。また「電磁波と物質の相互作用」について理解し、物質の構造・物性の計測手法として広く用いられている分光法の基本原理を理解する。
 
授業の目標
分子間相互作用は化学物質の構造や物性を決める重要な要素である。物質内で分子同士がどのような配向・配列構造を形成するかは、分子間相互作用の強さ・距離依存性・方向依存性などの特徴によって決まる。分子集合体構造の形成メカニズムを理解するために、本授業では静電力・誘起力・分散力に加えて水素結合や疎水性相互作用などの起源や特徴を学修することを目的とする。
 さらに電磁波と物質の相互作用を利用し、化学物質の構造や性質を計測する分光学を学ぶために、その基本原理について理解を深める。どのように分光学を化学物質の分析手法として活用するかという知識は他の科目で学ぶことを想定し、本授業では電磁波と物質がどのように相互作用するのか、主にその基本原理を理解することを目的とする。
 
学生の学修目標
1.分子間相互作用について理解し、それが関わるさまざまな現象が説明できること。
2.分光学における用語と手法、各種分光法の特徴が説明できること。
3. 分子対称と光学活性について理解し、その定義や原理が説明できること。
 
授業概要
第1回:ガイダンス、分子間相互作用の概要
第2回:イオンが関わる分子間相互作用
第3回:イオンが関わらない分子間相互作用
第4回:水素結合
第5回:水の構造と性質、疎水性相互作用
第6回:その他の分子間相互作用
第7回:分子間相互作用の分類とその特徴
第8回:中間試験
第9回:マイクロ波分光
第10回:赤外分光
第11回:ラマン分光
第12回:電子分光 
第13回:核磁気共鳴分光法
第14回:電子スピン共鳴分光法
第15回:蛍光と燐光、レーザー
第16回:期末試験
 
評価方法と割合
評価方法
次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~89%)」、
「B(同70%~79%)」、「C(同60%~69%)」を合格とし、
「不可(同0%~59%)」を不合格とする。(標準評価方法)
 
評価の割合
10% 小テスト
40% 中間試験
50% 学期末試験
 
ルーブリック
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
達成率 90〜100% 達成率 80〜89% 達成率 70〜79% 達成率 60〜69% 達成率 0〜59%
分子間相互作用の基礎的な知識 分子間相互作用について、正確な知識を獲得しており、学習していない物質の構造や性質を分子間相互作用で説明することができている。 分子間相互作用について、正確な知識を獲得しており、物質の構造や性質との関連について説明できている。 分子間相互作用について、正確な知識を獲得しているが、物質の構造や性質との関連について説明することができていない。 分子間相互作用について、基本的概念を理解しているが、表面的、部分的であり不完全である。 分子間相互作用の基本的概念について理解していない。
分光学の基礎的な知識 分光学について、正確な知識を獲得しており、それらの知識を統合して、学習していない事実あるいは現象を説明することができている。 分光学について、正確な知識を獲得しており、分子構造や結合について詳細な情報が得られる原理を説明できている。 分光学について、正確な知識を獲得しているが、分子構造や結合について詳細な情報が得られる原理を説明することができていない。 分光学について、基本的概念を理解しているが、表面的、部分的であり不完全である。 分光学の基本的概念について理解していない。
分子対称と光学活性の基礎的な知識 分子対称と光学活性について、正確な知識を獲得しており、その知識を統合して、学習していない事実あるいは現象を説明することができている。 分子対称と光学活性について、正確な知識を獲得しており、その原理を説明することができている。 分子対称と光学活性について、正確な知識を獲得しているが、その原理を説明することができていない。 分子対称と光学活性について、基本的概念を理解しているが、表面的、部分的であり不完全である。 分子対称と光学活性の基本的概念について理解していない。
      
      
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
十分な自学自習を行うこと。
 
予習に関する教材
 
復習に関する指示
十分な自学自習を行うこと。
 
復習に関する教材
 
教科書・参考書
教科書
教科書 書名 ISBN
978-4807905638
著者名
Raymond Chang著 岩澤康裕・北川禎三・濱口宏夫訳
出版社
東京化学同人
出版年
2003
 
参考書
参考書 書名 ISBN
978-4807906956
著者名
アトキンス著 千原秀昭・中村亘男訳
出版社
東京化学同人
出版年
2009
参考書 書名 ISBN
978-4254140941
著者名
J.N.イスラエルアチヴィリ 著/大島広行 訳
出版社
朝倉出版
出版年
2013
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
hi_asa@staff.kanazawa-u.ac.jp まずはEメールで連絡してください。(自然研1C519号室)
 
履修条件
物理化学基礎、化学熱力学を共に履修していること。
 
その他履修上の注意事項や学習上の助言
講義では、教員と学生による質疑応答や、小テストといったアクティブラーニングを
行います。
 
特記事項
特になし

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