タイトル

科目名[英文名] ★無機化学Ⅱ[Inorganic Chemistry II] 
担当教員[ローマ字表記] 菊川 雄司[KIKUKAWA, Yuji] 
科目ナンバー CHEM2210A  科目ナンバリングとは
時間割番号 12111  科目区分 ----- 
講義形態 講義  開講学域等 理工学域 
適正人数 40  開講学期 Q3,Q4 
曜日・時限 金2  単位数 2単位 
授業形態   60単位上限  
対象学生 ----- 
キーワード 無機化学II,Inorganic Chemistry II Inorganic Chemistry 受講人数が教室定員以上のため、「ハイフレックス授業型」とする。  
講義室情報 自然科学5号館B 第3講義室 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
無機化合物や金属錯体の酸と塩基の定義、酸化還元、金属錯体の定義及び典型元素および第一遷移系列元素の各論について学ぶ。

 
授業の目標
この無機化学IIの授業で実際の化合物について学習します。化合物の構造や性質を理解する上で欠かせない分野です。

 
学生の学修目標
1. 無機化合物や金属錯体における酸と塩基の定義を理解する。
2. 化合物の酸化還元と熱力学的な意味を知る。
3. 無機化合物の組成と形について理解する。
4. 生活と密着している化合物について知見を広げる
 
授業概要
 セメスターの前半は、酸-塩基、酸化還元の基礎的な概念を理解する。酸化還元は系全体の自由エネルギー変化で成り立っていることを理解する。そして酸化還元電位を統一的に理解するために水素/水素イオンの酸化還元を基準として、酸化還元電位を理解する。いわゆるNernst式に従って酸化還元を理解する。この式を通じて酸化還元が自由エネルギーの変化として記述できることを示す。元素の各論について、実際の化合物を見ながら解説します。また、特に重要な概念については、図解を交えて学習します。
1. 酸・塩基、酸化還元
 酸と塩基、酸化還元電位とその考え方について学習する。
2. 水素イオン濃度と酸化還元電位
 酸化還元電位とネルンストの式を用いた酸化還元反応の予測について学習する。
3. Frost図とLatimer図
Frost図とLatimer図を用いて元素ごとの酸化還元電位から見た特徴を簡単に俯瞰する手法について解説する。
4. 不均化反応と酸化還元
 不均化反応や酸化還元反応の組み合わせについて学習する。
5. 周期表の元素の性質
 周期表の鑑賞の仕方について学習する。
5. 元素の性質について
 元素の性質の傾向と一般論についての常識を身に付ける。
6. 水素の化合物
 水素化物からプロトン性に至るまでの幅広い水素の化合物の反応性と性質ついて学習する。
7. 水素化物の基礎
 水素を巡る化学について解説する。
8. アルカリ金属
 アルカリ金属の基礎的な性質とその性質の傾向について解説する。
9. アルカリ土類金属
 アルカリ土類金属の基礎について学習する。
10. 第13族元素
 ホウ素について基礎的性質と化合物について学習する。
11. 第13族元素
 アルミニウムから始まる第13族元素について基礎的性質と化合物について学習する。
12. 炭素とケイ素の化学
 炭素とケイ素の無機化合物について学習する。
13. 窒素の化学
 窒素やリンの化合物について学習する。
14. 酸素の化学
 酸素や硫黄の化学について学習する。
15. ハロゲンおよび貴ガス
 ハロゲン族および貴ガスの化学に関する知識を身に付ける。

 
評価方法と割合
評価方法
次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
 
評価の割合
学期末試験/Final exam
学期末試験 100
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
教科書の対応ページの予習
 
予習に関する教材
 
復習に関する指示
教科書の対応ページの練習問題、章末問題を解く
 
復習に関する教材
 
教科書・参考書
教科書
教科書 書名
ハウスクロフト無機化学(下)
ISBN
著者名
巽和行、他
出版社
東京化学同人
出版年
 
教科書・参考書補足
テキスト:ハウスクロフト無機化学(下)
参考書:
東京化学同人 シュライバー 無機化学(下)
Housecroft, Inorganic Chemistry
D. F. Shriver and P. W. Atkins, Inorganic Chemistry; Oxford University Press: Oxford.
教材:柴田村治編、無機化学演習;裳華房、1983.
参考書:森 正保著、入門無機化学;朝倉書店、2001.
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
講義内容に関するものであれば、適宜講義の時間中、あるいは講義の後、教室や研究室での面談で対応します。
短時間で答えられない質問の場合は、研究室での面談やメールのやりとり、必要であれば講義で取り上げたりして対応するようにします。

 
履修条件
無機化学基礎を履修していることが望ましい。

 
適正人数
40
 
その他履修上の注意事項や学習上の助言
無機化学基礎を履修していることが望ましい。
無機化学物の各論を主体にした「授業の概要」を書きましたが、各論の中で、無機化学の本質に迫るものには時間をかけ、そうでないものにはあまり時間をかけません。
いろいろ元素の化学を習うのは、この授業が初めで最後です。きっと将来役立つことがあります。

講義は、質疑応答や小テストなどのアクティブラーニングを含みます。
In the class, discussion and mini-tests are including to encourage actively learning experience.
授業内容について十分な予習復習が必要である。
Students are requested to study each subject before and after the class.
 
特記事項
カリキュラムの中の位置づけ
選択必修
 

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