タイトル

科目名[英文名] 金融リテラシー[Financial Literacy] 
担当教員[ローマ字表記] 松浦 義昭[MATSUURA, Yoshiaki] 
科目ナンバー -----  科目ナンバリングとは
時間割番号 10032  科目区分 ----- 
講義形態 -----  開講学域等 人間社会学域 
適正人数 -----  開講学期 Q4 
曜日・時限 火3  単位数 1単位 
授業形態   60単位上限  
対象学生 ----- 
キーワード 金融リテラシー  給与と税金・社会保険 クレジット・ローン 車の購入  病気・入院  交通事故  資産形成とキャリア 持続可能性 
講義室情報 総合教育2号館 F10講義室 
開放科目 ----- 
備考 ----- 

授業の主題
授業の主題は、金融サービスの利用に関する基本的な知識やスキルを議論を通して身に着け、自身の判断でより豊かで確かな生活が営めるようになることです。
 
授業の目標
授業の目標は、個人の金融行動を通じてライフプランニング能力やキャリア開発能力を身に着けることができるための、基礎的な金融に関する知識や実践力を習得する。自立した個人として行動ができるための資質を養うことです。
 
学生の学修目標
学生の学習目標は、個人のマネーマネジメント能力を実践的に引き出すことにより、個人へのまた社会的影響も顧慮した日常生活における金融にかかわる意思決定ができることです。
 
学修成果
これからの人生を賢く生きるために基礎的な知識と実践力を修得する
 
授業概要
◆金融リテラシー教育推進委員会メンバー

西村隆男, 阿部信太郎, 柿野成美, 鎌田浩子, 川西諭, 橋長真紀子, 松浦義昭

◆金融リテラシーの授業では、次の内容について学びます。

1.ガイダンスと基本事項Ⅰ(金融リテラシーの基本要素)
2.基本事項Ⅱ(基本となる生活経済知識)
3.人生の選択
4.収入と税・社会保険
5.購買行動と信用履歴
6.車の購入とペイメントオプション
7.為替と海外旅行
8.住宅購入とローン価値
9.リスクマネジメント(健康と病気)
10.リスクマネジメント(交通事故と損害賠償)
11.資産管理と運用
12.失業とセーフティネット
13.リタイアメントプログラム
14.不確実性の理論
15.持続可能性とパーソナルファイナンス
(※英語表記改訂中)
 
講義スケジュール
講義回テーマ具体的な内容担当教員
1人生の選択Ⅰ・・・人生の機会費用について学ぶ
私たちが生まれてから高校卒業までにどれだけの費用がかかったか、また大学生として
生活していくためにどれだけの資金が必要かを考える。そして大学卒業後は、進学、就職、留学などいろいろな選択肢があることを知り、それぞれの機会費用について考えてみる。
 
2給与と税金・社会保険・・・給与明細をもとに社会制度をひもとく 「給与明細書」や「源泉徴収票」の具体例を通して、それらの見方と自分の所得の把握の仕方を学ぶ。給与から差し引かれる項目である税金と社会保険の意味と役割について理解する。所得税の簡単な計算問題を解くことによって、所得税の仕組みを理解する。最後に税金・社会保険と自分の生活との関わりについて、自分なりに考えをまとめる。 
3クレジット・ローン・・・借りることの利便性とコストを知る金銭を貯蓄する場合、またはローンやクレジットで借入する場合の金利について知り、具
体的な金利計算を行う。そして将来、信用履歴を高めるためにどのようなことが必要かについて理解する。
 
4車の購入・・・ペイメントオプションについて学ぶFL 修得の基本概念である PBS (Planning, Budgeting, Saving)の理解がすべての基本となる。とくに高額商品であるほど、万全の情報収集と計画性が求められる。
また入手後の支出の見通しも想定費用を計算してみる必要がある。それらを理解の上で、費用対効果(満足度)について認識できるようになる。
 
5海外旅行・・・身近な事例から為替の仕組みを学ぶ
ヒト・カネ・モノ・情報がグローバルに移動する現代社会において、為替の仕組みについての理解は、国際的に活動する人だけでなく、国内だけで生活をする人にとっても、賢明な判断をするうえで極めて重要である。海外旅行でのお金の支払いという身近な問題から、為替レートの決まり方まで、自分の言葉で説明できる能力を身につける。 
6病気・入院・・・不測の事態への備えや保険制度の仕組みや活用を知る不測の事態は突然やってくる。若さと健康が自慢の大学生も、就職し仕事に慣れてくると病気やけがで入院という事態も当然に人生オプションとして想定しなければならない。もし入院することになったら、どのくらいの経済的な備えが必要なのだろうか。万が一、障害を負うようなことになり働けなくなったら、その先の生活はどうなるだろう。この問題については、私的保険(医療保険)と公的保険(健康保険)の違いを把握することが第一歩であることから、その区別と効用について学ぶ。 
7交通事故・・・逸失利益と時間価値との関連について学ぶバイクや自動車を運転すれば、だれもが被害者になるばかりか、加害者になり得ることも
十分に考えておく必要がある。事故の場合の損害賠償の現実を知ることで、事故に備えるリスクマネジメントの方法を正しく理解することが求められる。
 
8資産形成とキャリア・・・長期的な視野に立って自分の資産について学ぶより良い人生を送るためには金融資産だけでなく、物的資産、人的資産をも含む豊かな資産を形成することが大切であることを理解し、資産形成のリスクを理解しながらも、適切に資産形成をすることができるようになる。  
 

評価方法と割合
評価方法
次項の項目及び割合で総合評価し、次のとおり判定する。
「S(達成度90%~100%)」、「A(同80%~90%未満)」、
「B(同70%~80%未満)」、「C(同60%~70%未満)」を合格とし、
「不可(同60%未満)」を不合格とする。(標準評価方法)
 
評価の割合
学期末レポート/60 学期中レポート/40
 
ルーブリック
【授業別ルーブリック】
評価項目評価基準
優れている(◎)良い(○)頑張りましょう(△)
自分のこれまでのキャッシュフローについて自分のこれまでのキャッシュフローについて把握している。さらに、大学卒業後のキャッシュフローについて考えることができる 自分のこれまでのキャッシュフローについて把握している。自分のこれまでのキャッシュフローについて把握していない。  
自分の生活に身近な税金や社会保障への理解自分の生活に身近な税金や社会保険の意味と役割について理解している。また、税金・社会保険と自分の生活との関わりについて、自分なりに考えをまとめることができている。自分の生活に身近な税金や社会保障を理解している。自分の生活に身近な税金や社会保障を理解していない。  
クレジットやローンなどの債務の仕組みについてクレジットやローンなどの債務の仕組みについて把握できている。また、クレジットやローン利用のコストについて知っている。さらに、貯蓄や消費者信用の利用も含め、自分自身の信用履歴を高めるためにはどうしたらよいかを理解している。クレジットやローンなどの債務の仕組みについて把握できている。また、クレジットやローン利用のコストについて知っている。 クレジットやローンなどの債務の仕組みについて把握できていない。  
公的保険と私的保険の仕組みについて 公的保険と私的保険の違いを説明できる。さらに、自分が働けない時間をどれくらい貯金や保険などで賄えるかという、自分が生活を営む上で最低限必要なキャッシュフローを理解している。公的保険と私的保険の違いを説明できる。公的保険と私的保険の違いを説明できない。  
逸失利益と時間価値との関連について交通事故を起こしてしまった場合の相手方に支払うべき損害賠償額について、実務上の計算の方法を理解することにより、リスクマネジメントの重要性に気づき、損害保険に加入することの意味を認識できる。バイクや自動車を運転すれば、だれもが被害者になるばかりか、加害者になり得ることを理解している。バイクや自動車を運転すれば、だれもが被害者になるばかりか、加害者になり得ることを理解していない。  
 
授業時間外の学修に関する指示
予習に関する指示
毎時間の前に、次回の内容をテキストと解説に従って予習することが必要である。
 
予習に関する教材
 
復習に関する指示
授業では、学習内容と到達水準が記載されたルーブリックが配布されます。学生は、ルーブリックを利用して、自分自身
の到達水準を確認することができます。
 
復習に関する教材
 
教科書・参考書
教科書・参考書補足
テキストは無料の資料を配布します。
 
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
オフィスアワー 水曜日12:10〜12:50
電子メール ymatsu@staff.kanazawa-u.ac.jp
 
履修条件
履修条件は、ありません。
 
その他履修上の注意事項や学習上の助言
毎時間の前に、次回の内容をテキストと解説に従って予習することが必要である。
対面授業を予定している。ただし、遠隔授業と併用になる可能性がある。
各講義の後には、テキストにあるHOMEWORKを中心に、次回への準備。
 
特記事項
特になし

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